英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。
New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
Posted by Hiroki Matsuura - 2019.04.01,Mon
Clinical Pictureが掲載されました(30)
先日アクセプトされました「Opposite Murphy's Sign」がGastroenterologyの2019年度第4集に掲載されています。
病院受診歴のほとんどない患者が左季肋部痛と発熱でERを受診され、結果的に完全内臓逆位を背景に持つ急性胆嚢炎であったという症例です。
Rare diseaseを最初から探す「シマウマ探し」は厳に慎むべきなのですが、身体所見と病歴が「不思議」な患者があらわれたときには「あれ?おかしいぞ?」と立ち止まることが必要です。
Gastroenterologyは消化器領域の英文誌で最も高いIFを誇ります。
ですが同誌では「Clinical Challenges and Images in GI」というクイズ形式のコーナーでClinical Picture或いはCase reportを多数掲載しています。雑誌についての簡単なまとめはこちら。
皆様これを機にチャレンジはいかがでしょうか。
以下Journal記事のリンクです
Gastroenterology
Clinical Challenges and Images in GI
「Opposite Murphy's Sign」
最近Reject続き、体調不良で思うように活動できていませんが、来たる令和元年もどうぞよろしくお願い致します。
先日アクセプトされました「Opposite Murphy's Sign」がGastroenterologyの2019年度第4集に掲載されています。
病院受診歴のほとんどない患者が左季肋部痛と発熱でERを受診され、結果的に完全内臓逆位を背景に持つ急性胆嚢炎であったという症例です。
Rare diseaseを最初から探す「シマウマ探し」は厳に慎むべきなのですが、身体所見と病歴が「不思議」な患者があらわれたときには「あれ?おかしいぞ?」と立ち止まることが必要です。
Gastroenterologyは消化器領域の英文誌で最も高いIFを誇ります。
ですが同誌では「Clinical Challenges and Images in GI」というクイズ形式のコーナーでClinical Picture或いはCase reportを多数掲載しています。雑誌についての簡単なまとめはこちら。
皆様これを機にチャレンジはいかがでしょうか。
以下Journal記事のリンクです
Gastroenterology
Clinical Challenges and Images in GI
「Opposite Murphy's Sign」
最近Reject続き、体調不良で思うように活動できていませんが、来たる令和元年もどうぞよろしくお願い致します。
PR
Posted by Hiroki Matsuura - 2019.03.07,Thu
撮っておきClinical Picture!(Cadetto.jp)更新のお知らせ(2)
日経メディカル姉妹誌で若手医師と医学生のためのサイト「Cadetto.jp」にて、2019年1月より連載が始まりました「撮っておきClinical Picture!」ですが、3月1日付で新しい記事が掲載されました。
今回取り上げたのは、最近様々な勉強会でも取り上げられるようになり徐々に一般化の兆しを見せている「Frank's徴候(Diagonal Earlobe Crease)」についてです。
詳細は本記事を参照いただきたいのですが、Frank's 徴候は耳朶に後下方45度の角度に走るしわのことであり冠動脈疾患や脳梗塞と関連すると言われています。1983年にNEJMに掲載されて以降著者の名を冠して「Frank's sign」と呼称されるようになりました。
以下日経BPから送付されてきたメール。
「日々の診療の中で「診ているようで診ていない身体所見」や「診断に直結する特徴的な画像所見」を中心に取り上げていく本コラム。今回も、外表面に表れているのにも関わらず、よほど意識しない限り注目することのない「あの部位」の所見を紹介します。ローマ皇帝ハドリアヌスにも、この所見があったそうです!」
「あの部位」とぼかして若干ハードルを上げられているような気がするのですが…
とりあえず「今更こんなの出すなよ、知ってるわ」とか言わないでください。
本記事にも記載しておりますが、実際に当所見から冠動脈狭窄を同定し早期治療に結びついたケースもあります。特殊な検査器具も必要ない、お金もかからない、侵襲性も皆無な「ただ見るだけ」の本所見、明日からの診療で患者さんの耳朶に注目してはいかがでしょうか。
以下、記事のリンクです。
撮っておきClinical Picture!
「明日から注目せざるを得なくなる、あの部位の話」
日経メディカル姉妹誌で若手医師と医学生のためのサイト「Cadetto.jp」にて、2019年1月より連載が始まりました「撮っておきClinical Picture!」ですが、3月1日付で新しい記事が掲載されました。
今回取り上げたのは、最近様々な勉強会でも取り上げられるようになり徐々に一般化の兆しを見せている「Frank's徴候(Diagonal Earlobe Crease)」についてです。
詳細は本記事を参照いただきたいのですが、Frank's 徴候は耳朶に後下方45度の角度に走るしわのことであり冠動脈疾患や脳梗塞と関連すると言われています。1983年にNEJMに掲載されて以降著者の名を冠して「Frank's sign」と呼称されるようになりました。
以下日経BPから送付されてきたメール。
「日々の診療の中で「診ているようで診ていない身体所見」や「診断に直結する特徴的な画像所見」を中心に取り上げていく本コラム。今回も、外表面に表れているのにも関わらず、よほど意識しない限り注目することのない「あの部位」の所見を紹介します。ローマ皇帝ハドリアヌスにも、この所見があったそうです!」
「あの部位」とぼかして若干ハードルを上げられているような気がするのですが…
とりあえず「今更こんなの出すなよ、知ってるわ」とか言わないでください。
本記事にも記載しておりますが、実際に当所見から冠動脈狭窄を同定し早期治療に結びついたケースもあります。特殊な検査器具も必要ない、お金もかからない、侵襲性も皆無な「ただ見るだけ」の本所見、明日からの診療で患者さんの耳朶に注目してはいかがでしょうか。
以下、記事のリンクです。
撮っておきClinical Picture!
「明日から注目せざるを得なくなる、あの部位の話」
Posted by Hiroki Matsuura - 2019.02.05,Tue
Cadetto.jpで連載が始まりました(1)
日経メディカル姉妹誌で若手医師と医学生のためのサイト「Cadetto.jp」にて連載が始まりました。コーナー名は「撮っておきClinical Picture!」です。記念すべき第一回は普段の診療で見落としがちな「爪」に関するClinical Pictureをご紹介します。
Cadetto.jp購読は会員登録が必要ですが無料です。
以前「初期研修医が国際学会に臨むために必要なこと」というコラムを書かせていただいたというご縁があり、今回の依頼も快諾しました。
今後も可能な限り、ブログと同じように連載を継続していきたいと考えているので是非Cadetto.jpの方もご参照ください。
以下、記事のリンクです。
撮っておきClinical Picture!
「大ヒントが隠れているあの部位、診てますか?」
日経メディカル姉妹誌で若手医師と医学生のためのサイト「Cadetto.jp」にて連載が始まりました。コーナー名は「撮っておきClinical Picture!」です。記念すべき第一回は普段の診療で見落としがちな「爪」に関するClinical Pictureをご紹介します。
Cadetto.jp購読は会員登録が必要ですが無料です。
以前「初期研修医が国際学会に臨むために必要なこと」というコラムを書かせていただいたというご縁があり、今回の依頼も快諾しました。
今後も可能な限り、ブログと同じように連載を継続していきたいと考えているので是非Cadetto.jpの方もご参照ください。
以下、記事のリンクです。
撮っておきClinical Picture!
「大ヒントが隠れているあの部位、診てますか?」
Posted by Hiroki Matsuura - 2019.01.15,Tue
Clinical Pictureが掲載されました(29)
先日アクセプトされました「Eschrechia coli rib osteomyelitis」と「Tensilon test: myasthenia gravis」の2本がQuarterly Journal of Medicineの1月号に同時に掲載されています。
前者は肋骨骨髄炎の起炎菌は黄色ブドウ球菌などグラム陽性球菌が大多数を占めます。しかしながら時にグラム陰性桿菌でも骨髄炎が起きうるという症例報告です。
後者は救急外来に飛び込みであらわれた複視の女性であり、テンシロンテストを実施して一発診断に至った症例です。入院経過中も主治医として診療・治療に携わることができ、そして幸いにもステロイドに対する治療反応が良好な症例でした(治療初期にも呼吸状態の増悪は起こりませんでした)。複視が取れて患者さんが立ち上がることができるようになった日、患者さんの眩しいばかりの笑顔は初期研修中の忘れえぬ思い出です。また本例は初めて動画を投稿しアクセプトされた症例にもなります。最近は様々なJournalで動画が掲載されつつあるようです。
以下Journal記事のリンクです。
Quarterly Journal of Medicine
Case report
「Eschrechia coli rib osteomyelitis」
Quarterly Journal of Medicine
Clinical pictures
「Tensilon test: myasthenia gravis」
Posted by Hiroki Matsuura - 2019.01.01,Tue
Clinical Pictureが掲載されました(28)
新年あけましておめでとうございます。本年度も細々とですが続けて参りますので何卒よろしくお願い申し上げます。早速ですが先日アクセプトされました「Calcium channel blocker-induced gingival overgrowth」が2019年1月1日付のIntenal Medicineに掲載されています。
カルシウム拮抗薬は降圧薬や冠攣縮性狭心症の治療薬として世界中で汎用されている薬剤になりますが、副作用についてはあまり論じられません。歯肉腫脹を伴う薬剤として有名なものは他に、フェニトインやカルバマゼピンといった抗てんかん薬やシクロスポリンなど免疫抑制薬があります。
普段の診療で口腔内観察がつい疎かになりがちですが、口腔内や齲歯、舌、歯肉観察で思わぬ診断に繋がることがあります。日々の身体診察で忘れないように行いましょう。
以下Journal記事のリンクです。
「Calcium channel blocker-induced gingival overgrowth」
2019年も頑張って参ります。
ぜひとも記事をご参照ください。
新年あけましておめでとうございます。本年度も細々とですが続けて参りますので何卒よろしくお願い申し上げます。早速ですが先日アクセプトされました「Calcium channel blocker-induced gingival overgrowth」が2019年1月1日付のIntenal Medicineに掲載されています。
カルシウム拮抗薬は降圧薬や冠攣縮性狭心症の治療薬として世界中で汎用されている薬剤になりますが、副作用についてはあまり論じられません。歯肉腫脹を伴う薬剤として有名なものは他に、フェニトインやカルバマゼピンといった抗てんかん薬やシクロスポリンなど免疫抑制薬があります。
普段の診療で口腔内観察がつい疎かになりがちですが、口腔内や齲歯、舌、歯肉観察で思わぬ診断に繋がることがあります。日々の身体診察で忘れないように行いましょう。
以下Journal記事のリンクです。
「Calcium channel blocker-induced gingival overgrowth」
2019年も頑張って参ります。
ぜひとも記事をご参照ください。
プロフィール
HN:
Hiroki Matsuura
性別:
非公開
カテゴリー
最新記事
(10/31)
(09/18)
(07/29)
(07/19)
(05/17)
P R
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
Powered by "Samurai Factory"