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英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。 New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.01.15,Sun
Clinical pictureを投稿する英文誌の選択(1)
完全に私見ですが以下の2点を投稿の際に確認します。

1.インパクトファクター
まずはインパクトファクターの高い雑誌をチェックしましょう。Clinical pictureの投稿を受け付けている英文誌で最も高いIFを誇るのはNew England Journal of Medicine(IF:58.912)です。一度で良いので掲載されてみたいですね。本ブログの掲載目標はココ!なおここではインパクトファクター(IF)の良し悪しは論じません。IFは単なる一指標にしか過ぎず、IFを盲信して投稿するとは何事か!という指摘は正直耳が痛いですが…

でもないよりいいじゃんIF
低いより高い方がいいじゃんIF

を合言葉に今日もいそいそと原稿を作成します。
一般的にIFが高ければ読者数が多いだろうという考えのもと、わたしは投稿誌を選択しています。

2.過去に同様のClinical pictureが投稿されていないか
絶対ではありませんが過去問に同様のClinical pictureが投稿されている場合には採用される可能性は低くなると考えられるので、その場合わたしは投稿誌を変更します。例を挙げると、2016年12月にアニサキスの症例を経験したのでNEJMに投稿しようと考えましたが、同年8月になんと日本から…悔しいアニサキスは既に取り上げられており、他誌への投稿を決めました。

続きます
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Posted by Hiroki Matsuura - 2017.01.08,Sun
そもそもインパクトファクターとは?
インパクトファクター(以下IF)とは毎年Tomson Reuters社の引用文献データベースWeb of Scienceに収録されるデータを元に算出されています。そもそもIFはWeb of Scienceに収録する雑誌を選定する際の社内指標として開発されたという経緯があり、図書館の雑誌の選定や論文投稿先などを決定する指針として使用されることを想定して公開された指標です。

インパクトファクターの求め方
A = 対象の雑誌が2014年に掲載した論文数
B = 対象の雑誌が2015年に掲載した論文数
C = 対象の雑誌が2014年・2015年に掲載した論文が、2016年に引用された延べ回数
C ÷ (A+B) = 2016年のインパクトファクター

年間1000報の論文を掲載する雑誌があり、この雑誌の記事が2016年にのべ5000回引用された場合、上記式に当てはめるとIF=2.5となります。

インパクトファクターの調べ方
IFはTomson Reuters社が発行しているJournal Citation Reportsに掲載されています。Journal Citation Reportsは有料であり、毎年1回6月頃に更新されます。Journal Citation Reportでは特定の雑誌のIFを検索でき、またカテゴリーごとにIFを閲覧・比較することが出来ます。

続きます
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