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英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。 New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
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Posted by - 2025.04.26,Sat
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Posted by Hiroki Matsuura - 2018.03.01,Thu
Clinical PictureがAcceptされました(33本目)
今回は高安動脈炎に特徴的な血管所見に関するClinical PictureがAcceptされました。
タイトルは「Macaroni sign: Takayasu arteritis」です。
 
掲載雑誌は久々に英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」です。
 
高安動脈炎は大動脈に炎症を生じる自己免疫性疾患であり、1908年に高安 右人 先生により初めて報告された疾患です。
20代から40代の若年女性に多く、未だその原因は不明です。
 
病初期では微熱や倦怠感など不定愁訴様の症状がメインであり診断が難しい疾患です。
その他詳細は成書を参照していただきたいのですが、脈拍の消失血圧の左右差など特徴的な身体所見が存在し、「脈なし病」とも呼ばれます。

元記事のリンクはこちら(追記:2019年10月18日)
今回高安動脈炎のClinical Pictureについて強調したい点が一つあります。
高安動脈炎の診断が難しい理由の一つに疾患の発見から1世紀が経過した現在でも「特異的な血液検査や抗体検査が存在しない」ことが挙げられます。
 
身体所見から高安動脈炎を疑った場合には血管造影やCT、MRIなどが有用です。
その中でも頸動脈エコーは侵襲性が低く、今回取り上げた全周性の血管壁肥厚(Macaroni sign)を検出できれば確定診断にぐっと近づきます。
普段の外来で橈骨動脈を両側触知していますか?
ヒントはすぐそこに転がっているかもしれません。
 
100本まで残り67本です。
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