英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。
New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.04.01,Sat
Clinical PictureがAcceptされました(7本目)
2日連続の吉報です。
今回は耳鼻科領域の非常に珍しいClinical PictureがAcceptされました。
タイトルは「Uvula hematoma」です。
掲載雑誌は日本内科学会が発行する英文誌「Internal Medicine(IF 0.815)」です。
Uvula hematoma(口蓋垂血種)は血小板減少性紫斑病などの患者や気管挿管に関連した外傷によって生じることがある珍しい疾患で、過去には血種によって気道がふさがれ窒息したという症例報告がちらほら見られます。文献自体も非常に少なく、和文では60年前のものが数例引っかかる程度でした。
さて口腔内の写真撮影は聖書でも述べられているように非常に難しく、根気強さと患者の我慢強さがカギになります。かなり苦痛を伴いますので、しっかりとした説明が不可欠です。
ただし苦労のかいあってか過去に紹介されたいずれの論文よりも写真は美しく、綺麗だと断言できます。乞うご期待!
元記事のリンクはこちら(追記:2018年4月20日)
どうですか、見事な写真でしょう!
今回は他誌でRejectをくらい続けたこともありスライド投稿を繰り返した結果、Acceptに至りました。NEJM→Mayo Clinic Proceeding→QJM→IM。お蔵入りにならずほっとしました。
100本まで残り93本です。
2日連続の吉報です。
今回は耳鼻科領域の非常に珍しいClinical PictureがAcceptされました。
タイトルは「Uvula hematoma」です。
掲載雑誌は日本内科学会が発行する英文誌「Internal Medicine(IF 0.815)」です。
Uvula hematoma(口蓋垂血種)は血小板減少性紫斑病などの患者や気管挿管に関連した外傷によって生じることがある珍しい疾患で、過去には血種によって気道がふさがれ窒息したという症例報告がちらほら見られます。文献自体も非常に少なく、和文では60年前のものが数例引っかかる程度でした。
さて口腔内の写真撮影は聖書でも述べられているように非常に難しく、根気強さと患者の我慢強さがカギになります。かなり苦痛を伴いますので、しっかりとした説明が不可欠です。
ただし苦労のかいあってか過去に紹介されたいずれの論文よりも写真は美しく、綺麗だと断言できます。乞うご期待!
元記事のリンクはこちら(追記:2018年4月20日)
どうですか、見事な写真でしょう!
今回は他誌でRejectをくらい続けたこともありスライド投稿を繰り返した結果、Acceptに至りました。NEJM→Mayo Clinic Proceeding→QJM→IM。お蔵入りにならずほっとしました。
100本まで残り93本です。
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Posted by Hiroki Matsuura - 2017.03.31,Fri
Clinical PictureがAcceptされました(6本目)
今回は呼吸器感染症として本邦で未だ流行している結核関連のClinical PictureがAcceptされました。
タイトルは「Laryngeal tuberculosis: a forgotten disease」です。
喉頭結核は肺外結核の中でも食道結核についで頻度が低いものの、感染力の強さから公衆衛生上の重大な脅威になり得る疾患です。気管支鏡も自分で実施した症例であり、病巣が見えた瞬間に血の気が引きました。気管支内視鏡中にはどんな大量出血でも動じない&何も言わない副院長(共著者)がぼそっと「やばいな」といったことは一生忘れません。
元記事のリンクはこちら(追記:2017年10月20日)
やはり欧米では結核がほぼ制圧されていることもありClinical Pictureではこれからも狙い目の分野かもしれません。
雑誌は今回も英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」です。
100本まで残り94本です。
今回は呼吸器感染症として本邦で未だ流行している結核関連のClinical PictureがAcceptされました。
タイトルは「Laryngeal tuberculosis: a forgotten disease」です。
喉頭結核は肺外結核の中でも食道結核についで頻度が低いものの、感染力の強さから公衆衛生上の重大な脅威になり得る疾患です。気管支鏡も自分で実施した症例であり、病巣が見えた瞬間に血の気が引きました。気管支内視鏡中にはどんな大量出血でも動じない&何も言わない副院長(共著者)がぼそっと「やばいな」といったことは一生忘れません。
元記事のリンクはこちら(追記:2017年10月20日)
やはり欧米では結核がほぼ制圧されていることもありClinical Pictureではこれからも狙い目の分野かもしれません。
雑誌は今回も英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」です。
100本まで残り94本です。
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.03.08,Wed
Clinical PictureがAcceptされました(5本目)
今回は循環器関連の珍しいClinical PictureがAcceptされました。
症例は「Air embolism & CT guided lung biopsy」です。
タイトルから簡単に想像がつくと思いますが本症例はCTガイド下肺生検中に冠動脈に空気塞栓が起こり、一過性の心電図変化と左室及び冠動脈内の空気をとらえたものになっています。
特に冠動脈に迷入した空気を単純CTで捉えており、まるで造影しているかのような画像は一見の価値があります。本来は検査中の事故であるためあまり胸を張って言えることでもないんでしょうが、患者さんにも大きな後遺障害などなく、無事に原疾患の治療も完了できたことから上級医と相談して投稿を決めました。
雑誌は今回も英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」です。
元記事のリンクはこちら(追記:2017年10月20日)
100本まで残り95本です。
今回は循環器関連の珍しいClinical PictureがAcceptされました。
症例は「Air embolism & CT guided lung biopsy」です。
タイトルから簡単に想像がつくと思いますが本症例はCTガイド下肺生検中に冠動脈に空気塞栓が起こり、一過性の心電図変化と左室及び冠動脈内の空気をとらえたものになっています。
特に冠動脈に迷入した空気を単純CTで捉えており、まるで造影しているかのような画像は一見の価値があります。本来は検査中の事故であるためあまり胸を張って言えることでもないんでしょうが、患者さんにも大きな後遺障害などなく、無事に原疾患の治療も完了できたことから上級医と相談して投稿を決めました。
雑誌は今回も英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」です。
元記事のリンクはこちら(追記:2017年10月20日)
100本まで残り95本です。
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.02.19,Sun
Clinical PictureがAcceptされました(4本目)
タイトルは「Minocycline-induced hyperpigmentation」です。
雑誌は今回も英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」です。相性が良いのでしょう。そろそろ他の英文誌にも通したいところです。
本症例はMinocyclineの長期投与によって色素沈着が起こります。薬剤中止によって改善する例とそうでない例が知られており、外観上非常に大きな問題となるのは記事の通りです。ちょうど私が投稿して査読を待っていた頃にCleveland Clinic Journal of Medicineから同様の症例と思えないほど衝撃的な写真が紹介されていました。ご参照ください。
下は本症例の写真です。
元記事のリンクはこちら(追記:2017年10月13日)
100本まで残り96本です。
タイトルは「Minocycline-induced hyperpigmentation」です。
雑誌は今回も英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」です。相性が良いのでしょう。そろそろ他の英文誌にも通したいところです。
本症例はMinocyclineの長期投与によって色素沈着が起こります。薬剤中止によって改善する例とそうでない例が知られており、外観上非常に大きな問題となるのは記事の通りです。ちょうど私が投稿して査読を待っていた頃にCleveland Clinic Journal of Medicineから同様の症例と思えないほど衝撃的な写真が紹介されていました。ご参照ください。
下は本症例の写真です。
元記事のリンクはこちら(追記:2017年10月13日)
100本まで残り96本です。
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.02.12,Sun
Clinical PictureがAcceptされました(3本目)
今回はMinor Revisionで若干の修正があったものの無事にAcceptされました。
症例は「Diospyrobezoar & a fondness for persimmons」です。
雑誌は今回も英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」です。相性が良いのでしょうか。
本症例については英国における柿の輸入量がPassion Fruitsの代表格マンゴーやキウイを押さえて近年TOPになったという記事を読んだため、英国の雑誌に投稿しようと考えました。
元記事のリンクはこちら(追記:2018年4月20日)
柿による胃石(Diospyrobezoar)は柿の成分であるタンニンによって生じます。日常的に柿を過剰に摂取するだけでなく、2型糖尿病やパーキンソン病、内服薬などで消化管運動が落ちている患者、また開腹手術や切除術などで解剖学的に異常のある患者では柿胃石が生じやすいとされています。治療法は内視鏡的に除去するのですが、大きい場合には鉗子で砕いてから回収します。ちなみに柿胃石はコカコーラで溶けることが知られており、治療抵抗性の場合は胃管を挿入の上、コーラを注入して治療を行う場合があります。
100本まで残り97本です。
今回はMinor Revisionで若干の修正があったものの無事にAcceptされました。
症例は「Diospyrobezoar & a fondness for persimmons」です。
雑誌は今回も英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」です。相性が良いのでしょうか。
本症例については英国における柿の輸入量がPassion Fruitsの代表格マンゴーやキウイを押さえて近年TOPになったという記事を読んだため、英国の雑誌に投稿しようと考えました。
元記事のリンクはこちら(追記:2018年4月20日)
柿による胃石(Diospyrobezoar)は柿の成分であるタンニンによって生じます。日常的に柿を過剰に摂取するだけでなく、2型糖尿病やパーキンソン病、内服薬などで消化管運動が落ちている患者、また開腹手術や切除術などで解剖学的に異常のある患者では柿胃石が生じやすいとされています。治療法は内視鏡的に除去するのですが、大きい場合には鉗子で砕いてから回収します。ちなみに柿胃石はコカコーラで溶けることが知られており、治療抵抗性の場合は胃管を挿入の上、コーラを注入して治療を行う場合があります。
100本まで残り97本です。
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