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英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。 New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
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Posted by Hiroki Matsuura - 2022.03.05,Sat
撮っておきClinical Picture!(Cadetto.jp)更新のお知らせ(28)
日経メディカル姉妹誌で若手医師と医学生のためのサイト「Cadetto.jp」にて、2019年1月より連載中の「撮っておきClinical Picture!」ですが、2022年3月4日付で新しい記事が掲載されました。

今回のタイトルは「『糸』引く菌が示唆するあの疾患」です。
今回ご紹介するのは細菌検査室で簡単に確認可能な重症感染症に関するClinical Pictureになります。
是非ともご参照ください。

以下、記事のリンクです。
撮っておきClinical Picture!
「『糸』引く菌が示唆するあの疾患」
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Posted by Hiroki Matsuura - 2022.01.20,Thu
撮っておきClinical Picture!(Cadetto.jp)更新のお知らせ(27)
日経メディカル姉妹誌で若手医師と医学生のためのサイト「Cadetto.jp」にて、2019年1月より連載中の「撮っておきClinical Picture!」ですが、2022年1月20日付で新しい記事が掲載されました。
おかげさまで連載3周年になりました。これからも細々と続けて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

今回のタイトルは「『日本の正月』ならではのあの疾患」です。
日本文化特有のある食べ物に関係します。今年もERで経験された方がいるかもしれません。

以下、記事のリンクです。
撮っておきClinical Picture!
『日本の正月』ならではのあの疾患
Posted by Hiroki Matsuura - 2022.01.05,Wed
撮っておきClinical Picture!(Cadetto.jp)更新のお知らせ(26)
日経メディカル姉妹誌で若手医師と医学生のためのサイト「Cadetto.jp」にて、2019年1月より連載中の「撮っておきClinical Picture!」ですが、2022年1月5日付で新しい記事が掲載されました。

タイトルは「『灯台下暗し』の所見から分かるあの疾患」です。
今回は意識しないと意外と気付きにくい視診の所見になります。
実際に同僚医師や看護師などに写真を見せたところ異常を指摘出来たのは僅か5%程でした。
皆様は異常所見に気付くことができるでしょうか?

以下、記事のリンクです。
撮っておきClinical Picture!
『灯台下暗し』の所見から分かるあの疾患
Posted by Hiroki Matsuura - 2021.12.17,Fri
Clinical Pictureが掲載されました(51)
先日アクセプトされました「Hemolytic crisis of Hereditary Spherocytosis」がPMJの2022年1月号に掲載されています。

遺伝性球状赤血球症(Hereditary spherocytosis)は本邦において最も頻度の高い遺伝性溶血性貧血であり、多くの症例で常染色体優性遺伝形式を呈します。これは赤血球の膜表面に存在する膜蛋白に異常が生じるもので、赤血球の変形能の低下により溶血が起こりやすくなるのが原因となります。そして感染などをきっかけに溶血発作が進む場合があり、特にパルボウイルスB19感染による伝染性紅斑では無形成発作を引き起こし、本症例のように重篤化することも珍しくありません。

一般的に遺伝性球状赤血球症は血に伴う黄疸、胆嚢結石、慢性貧血などを伴うことが多く、精査中に偶然発見されることもあるようです。貧血が重篤な場合には脾摘術が考慮されますが、脾摘後は莢膜を有する細菌感染症への抵抗力が著しく低下することから、肺炎球菌や髄膜炎菌などに対するワクチン接種を忘れないようにしましょう。

※残念ながらPMJはClinical Pictureのコーナーを廃止してしまいました。いつか復活することを期待してしばしお別れです。

以下Journal記事のリンクです。

Postgraduate Medical Journal
Posted by Hiroki Matsuura - 2021.12.03,Fri
Clinical Pictureが掲載されました(50)
先日アクセプトされました「Metronidazole-induced encephalopathy: Symmetrical hyperintensity on imaging」がCCJMの2021年12月号に掲載されています。

メトロニダゾールは主に嫌気性菌に対する抗菌薬として世界中で広く使用されています。嫌気性菌以外にもジアルジア症、トリコモナス症、アメーバ赤痢など様々な感染症に対して有効です。日常臨床では偽膜性腸炎(CD腸炎)や、Helicobacter Pyloriの除菌療法で使用することが多いのではないでしょうか。

メトロニダゾールを使用するうえで注意すべき副作用が三点あります。それは「薬剤相互作用」「ジスルフィラム様作用」そして「脳症」です。

メトロニダゾールを高用量でかつ長期間使用すると「脳症」を引き起こします。本症の発症機序は十分に解明されていませんが仮説として「メトロニダゾールがニューロンのRNAと選択的に結合しすることで、タンパク合成を抑制し軸索変性を生じる」あるいは「メトロニダゾールによってGABA変性やフリーラジカル発生が惹起され神経組織の損傷に至る」ことが原因と考えられています。今回の症例はCD腸炎に対してメトロニダゾールで治療を繰り返されていた高齢者が突然の意識障害と食思不振を呈したため、MRI検査を実施され本症と診断されたものになります。

メトロニダゾール脳症の症状は非特異的であり嘔気や嘔吐、回転性めまい、歩行障害、構音障害、傾眠、昏睡など多彩な神経症状を示します。画像検査では特にMRI(T2やFLAIR)で、小脳歯状核、中脳蓋部、脳梁膨大部に特徴的な左右対称の高吸収域が認められるため診断の一助となります。今回はこの典型的なMRI画像がAcceptされました。よってメトロニダゾールを使用している患者で非特異的な症状や神経症状が出現した場合には本症を鑑別の1つとして想起しMRI撮影を考慮しましょう。

本症の治療は薬剤の中止であり、基本的に予後は良好で薬剤中止後4-7日程度で回復するとされていますが、ときに不可逆的、致死的な症例も報告されるため注意が必要です。

以下Journal記事のリンクです。
Cleveland Clinic Journal of Medicine
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