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英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。 New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
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Posted by - 2025.05.02,Fri
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Posted by Hiroki Matsuura - 2018.08.08,Wed
Clinical PictureがAcceptされました(42本目)
今回は直接経口抗凝固薬による合併症についてのClinical PictureがAcceptされました。
タイトルは「Longitudinal sloughing mucosal casts: Dabigatran-induced Esophagitis」です。

掲載誌はなんと欧州循環器学会が発行するJournalで、循環器内科領域を扱う雑誌で最も高いImpact Factorを誇る「European Heart Journal(IF 23.425)」です!

DOACsは近年登場した直接経口凝固薬を指します。代表的なものにリバーロキサバンイグザレルト)、エドキサバンリクシアナ)、アビキサバンエリキュース)、そして今回のClinical Pictureで取り上げたダビガトランプラザキサ)があります。

それぞれ特性があり腎機能低下症例、拮抗薬の存在、内服回数などで選択薬が異なります。ワーファリンとの最大の違いはPT.INRのモニタリングをしなくてよいという点です。ただしワーファリンに比べると値段が非常に高いという弱点があります。

さて今回の症例ですが、ダビガトランの副作用の一つとして消化器内科のDrの間では有名な食道炎を取り上げています。他のDOACsではこのような副作用が起こることはありません。要因として服薬時の飲水量や食道狭窄の有無などが検討されていますが、未だ機序は不明です。

ダビガトラン関連食道炎では中部から下部食道にかけて、白色膜様の付着物を伴う食道粘膜障害(Longitudinal sloughing mucosal casts)が特徴的な内視鏡所見となります。

ダビガトランを導入した場合に胸焼けや食思不振があらわれた際には本症を鑑別として忘れず、内視鏡検査を実施してください。

正直なところ、ここまでIFの高い専門誌にAcceptされるとは考えていませんでした。
ダメもとでのチャレンジも時には必要かもしれません。

今回投稿したEuropean Heart Journalについてはこちらをご参照ください

100本まで残り58本です
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Posted by scously - URL 2024.11.08,Fri 21:16:22 / Edit
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