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英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。 New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
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Posted by - 2025.04.27,Sun
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Posted by Hiroki Matsuura - 2018.02.16,Fri

Clinical Pictureが掲載されました(16)

先日Acceptされた「Tuberculous pneumonia」がQuarterly Journal of Medicineの2月号に掲載されています。

以下Journal記事のリンクです。
Tuberculous pneumonia

結核は公衆衛生上深刻な脅威です。
特に今後東アジアの政情不安などで北朝鮮からの難民が来た場合には重大な問題に発展します。
結核について学ぶことは医療従事者としての「備え」です。

QJMには11ヶ月連続の掲載です。
目指せ1年Complete!
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Posted by Hiroki Matsuura - 2018.01.15,Mon
Clinical PictureがAcceptされました(31本目)
今回は非常に緊急性が高く重篤な感染症のClinical PictureがAcceptされました。
タイトルは「Conjunctival petechiae & Infective endocarditis」です。

「Infective Endocarditis」、感染性心内膜炎は感染症の中でも特別です。大変見つけづらく、発見が遅れると致命的で、さらに治療も難しい非常に厄介な疾患だというのは診療経験のある医師なら誰もが認めるところでしょう。

この感染性心内膜炎を示唆する身体所見は非常に多く知られています。代表的なものとして「Osler結節」「Janeway結節」「爪下線状出血」「Roth斑」といった所見がまず挙がります。しかしこれらの身体所見はIE全体でも5-15%程度でしか認められないという報告があります。よってこれらは感度が低く、特異度が非常に高い所見ということを認識する必要があります。

今回紹介する「Conjunctival petechiae (結膜出血)」も大体の内科学の教科書には当たり前のように記載がありますが、実際に目にした方は多くないと思われます。しかし頻度はJaneway結節とほぼ同様の10%程度とされており、IEを疑う患者或いは不明熱の患者ではぜひぜひ眼瞼結膜を注意深く確認してください。

写真に関しては、ここまで派手な結膜出血はおそらく世界的にも稀だと考えられます。
いつかどこかの教科書に採用されることを期待しています。

採用したいという方がいらっしゃればsuperonewex0506@yahoo.co.jpまでご一報ください。

以下リンクです。
Conjunctival petechiae & Infective endocarditis

掲載雑誌は英国内科学会の発行する内科学会「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」です。

100本まで残り69本です。


Posted by Hiroki Matsuura - 2018.01.13,Sat
Clinical PictureがAcceptされました(40本目)
新年最初のAcceptです。今回は皮膚科感染症に関するClinical Pictureでタイトルは「Herpes Zoster & Hutchinson's sign」です。今年もどんどん通します!

Hutchinson's sign は爪の悪性黒色腫に関するものが有名ですが、鼻尖部に帯状疱疹の発疹・水疱を認めるものも紛らわしいですがHutchinson's sign と呼びます。 これは顔面の帯状疱疹に関する非常に有用な所見です。

解剖学的に簡潔に解説すると鼻尖部および鼻背部は三叉神経第1枝の支配領域であり、特に鼻尖部は鼻毛様体神経が分布しています。この鼻毛様体神経は眼球や結膜にも分布しているため、鼻尖部に発疹や水疱が認められた場合には眼病変を合併する確率がかなり高くなります。

元記事のリンクはこちら(追記:2018年7月9日)
よってHutchinson's sign を有する顔面帯状疱疹の患者は即座に眼科紹介し、経過に十分注意する必要があります。
(ただし、Hutchinson's sign がないからといって眼病変がない、というわけではありません。
以下リンクです。
掲載雑誌は英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」です。
100本まで残り70本です。
Posted by Hiroki Matsuura - 2018.01.12,Fri
Clinical Pictureが掲載されました(15)
皆様あけましておめでとうございます。今年も細々と続けて参りますのでお付き合いください。

早速ですが先日Acceptされた「Nodular gastritis」および「Inverted V sign: subacute combined degeneration of the spinal cord」の2本が
Quarterly Journal of Medicineの1月号に掲載されています。

以下Journal記事のリンクです。
Nodular gastritis
Inverted V sign: subacute combined degeneration of the spinal cord

なお本号のQJMでは私がこの12月まで勤務していた三豊総合病院より初期研修医が執筆したClinical Pictureが掲載されています。
リンクはこちら「CT appearance of gold thread facelift

QJMには10月連続の掲載です。
目指せ1年Complete!
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.12.23,Sat
Clinical PictureがAcceptされました(29本目)
今回は皮膚科関連のClinical PictureがAcceptされました。
タイトルは「Milian's ear sign」です。

Milian’s ear signは顔面の蜂窩織炎と丹毒を鑑別する際に有用な所見です。
まず丹毒と蜂窩織炎ですが、丹毒は真皮浅層に生じる炎症である一方で蜂窩織炎は真皮深層から皮下組織を炎症の主座とする違いがあります。丹毒の方が発赤の境界が比較的明瞭と言われますが、実際患者を目の前にするとわからない…結構悩ましい問題です。

耳介は真皮が薄く皮下脂肪組織がありません。皮下脂肪組織がないということは耳に蜂窩織炎は起こりえないのです。すなわち耳介と顔面とが同時に発赤するという状態は、炎症が比較的浅い層をつたって波及したということになります。

すなわち浅い層=真皮浅層の炎症であるので「丹毒」という診断に至ります。


元記事のリンクはこちら(追記:2018年7月6日)

ただし注意点があります。
耳介が赤い=丹毒ではありません。

以前Milian's ear signとたかをくくったがために、水疱が外耳道にのみ存在するRamsay-Hunt症候群を見逃しかけました。耳介が赤い場合には神経所見や水疱の有無を十分確認して診断を下す必要があります。

掲載雑誌は英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」です。

100本まで残り71です。
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