英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。
New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.12.23,Sat
Clinical PictureがAcceptされました(29本目)
今回は皮膚科関連のClinical PictureがAcceptされました。
タイトルは「Milian's ear sign」です。
Milian’s ear signは顔面の蜂窩織炎と丹毒を鑑別する際に有用な所見です。
まず丹毒と蜂窩織炎ですが、丹毒は真皮浅層に生じる炎症である一方で蜂窩織炎は真皮深層から皮下組織を炎症の主座とする違いがあります。丹毒の方が発赤の境界が比較的明瞭と言われますが、実際患者を目の前にするとわからない…結構悩ましい問題です。
耳介は真皮が薄く皮下脂肪組織がありません。皮下脂肪組織がないということは耳に蜂窩織炎は起こりえないのです。すなわち耳介と顔面とが同時に発赤するという状態は、炎症が比較的浅い層をつたって波及したということになります。
すなわち浅い層=真皮浅層の炎症であるので「丹毒」という診断に至ります。
元記事のリンクはこちら(追記:2018年7月6日)
ただし注意点があります。
耳介が赤い=丹毒ではありません。
以前Milian's ear signとたかをくくったがために、水疱が外耳道にのみ存在するRamsay-Hunt症候群を見逃しかけました。耳介が赤い場合には神経所見や水疱の有無を十分確認して診断を下す必要があります。
掲載雑誌は英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」です。
100本まで残り71本です。
今回は皮膚科関連のClinical PictureがAcceptされました。
タイトルは「Milian's ear sign」です。
Milian’s ear signは顔面の蜂窩織炎と丹毒を鑑別する際に有用な所見です。
まず丹毒と蜂窩織炎ですが、丹毒は真皮浅層に生じる炎症である一方で蜂窩織炎は真皮深層から皮下組織を炎症の主座とする違いがあります。丹毒の方が発赤の境界が比較的明瞭と言われますが、実際患者を目の前にするとわからない…結構悩ましい問題です。
耳介は真皮が薄く皮下脂肪組織がありません。皮下脂肪組織がないということは耳に蜂窩織炎は起こりえないのです。すなわち耳介と顔面とが同時に発赤するという状態は、炎症が比較的浅い層をつたって波及したということになります。
すなわち浅い層=真皮浅層の炎症であるので「丹毒」という診断に至ります。
元記事のリンクはこちら(追記:2018年7月6日)
ただし注意点があります。
耳介が赤い=丹毒ではありません。
以前Milian's ear signとたかをくくったがために、水疱が外耳道にのみ存在するRamsay-Hunt症候群を見逃しかけました。耳介が赤い場合には神経所見や水疱の有無を十分確認して診断を下す必要があります。
掲載雑誌は英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」です。
100本まで残り71本です。
PR
Comments
cytotec without a prescription
<a href=https://cytotec2buy.top/>where to get cheap cytotec without a prescription</a> This study was designed to determine the prevalence of IELs in mastectomy specimens from dogs with palpable mammary tumors; to correlate the type of IEL with the type of mammary tumor; to determine the expression of ER О±, progesterone, HER 2, and Ki67 in IELs by immunohistochemistry; and to compare canine mammary IELs with those in the human breast
Post a Comment
プロフィール
HN:
Hiroki Matsuura
性別:
非公開
カテゴリー
最新記事
(10/31)
(09/18)
(07/29)
(07/19)
(05/17)
P R
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
Powered by "Samurai Factory"