英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。
New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
Posted by Hiroki Matsuura - 2018.06.20,Wed
英文誌の特徴(Canadian Medical Association Journal 編)
Canadian Medical Association Journal (CMAJ) のClinical Pictureにおける特徴をご紹介します。気を付けていただきたいのは、本記事で紹介する内容はあくまでも私見だということです。
1.歴史
CMAJは1911年にカナダ内科学会の学会誌として創刊されました。有名な論文としては救急で使用されるTIAの指標、ABCD2 scoreの有効性が報告されています(参照:Perry, JJ, Sharma M, Sivilotti, MLA, Sutherland J, Symington, C, Worster A, et al. Prospective validation of the ABCD2 score for patients in the emergency department with transient ischemic attack. CMAJ. 2011; 183: 1137-1145.)。
2.内容
CMAJは年24回発行の英文誌であり、Clinical Pictureが毎号2本掲載されます。2017年のインパクトファクターは6.8と、いわゆる五大誌を除くと内科系の医学誌で最も高いインパクトファクターを有します。
3.Clinical Pictureの分量や注意点
Author informationによると
1. Clinical Pictureの字数は「300 words 以下」
2. 画像は「2枚まで」
3. Referenceは「3本以下」
4. Authorは「3名以下」(2021年1月15日修正)
4.査読
査読から返信までの時間は厳格です。Clinical Pictureの場合は14日で返事がきます(Author
Information に明記されています)。まずここを越えられるかが重要で、Rejectされなかった場合はCMAJ内部の査読者と外部の査読者(アメリカかヨーロッパの査読者)に査読が回ります。2人ともRejectならば当然Reject、片方が掲載可以上だと、さらに外部の査読者1名の判定に回るようです。それでも判定されなければチーフエディターによって判定されます。以上の内容は全てAuthor informationに明記されています。また査読料は無料です。
1. 14日以内にCMAJのEditorにまわり外部査読に回すか判定される
2. 1を越えるとCMAJ内部の査読者と外部の査読者の併せて2名によって判定される
3. 査読者のうち1人掲載可判定である場合はさらに外部の査読者1名にまわって判定される
4. それでも判定されなければチーフエディターによって判定される
5. Accept後
1. Accept後、2か月程度で発行元のカナダ内科学会から著作権委譲書のPDFが送られてきますので直筆のサインを添えてFAX or e-mailで送信します。
2. さらにその後2か月程経過して英文校正の連絡がきます。
※CMAJは1本しかAcceptされていないので傾向についてはわかりません
6.その他
1. CMAJで特筆すべきことは査読に回った場合には査読者からの評価が「たとえRejectであったとしても」しっかり送られてくることです。非常に建設的な意見が多く、丁寧に「どういう点を評価し、どこはダメなのか」を示してくれている場合が多いので、Rejectになったとしても次回も出そうという気持ちになる雑誌です。
※上記がRejectされた際に送られてきたコメントの一部です。この論文はReject後、Suggestionを参考に加筆修正し、QJMにAcceptされました。
※Internal Medicineではやたら高圧的な評価が多く、建設的な意見が送られてきたことは皆無です。私が送ったClinical Pictureは提出してからそろそろ6か月になるんですが何の音沙汰もありません、一体どうなっているんでしょうか
※この記事を公開してわずか16時間後にAcceptの連絡がきました。
2. 有料誌であり、基本的には公開後1年経過すれば無料で読めることが出来るようになります。特に掲載号や別刷は送られてきていません。
Canadian Medical Association Journal (CMAJ) のClinical Pictureにおける特徴をご紹介します。気を付けていただきたいのは、本記事で紹介する内容はあくまでも私見だということです。
1.歴史
CMAJは1911年にカナダ内科学会の学会誌として創刊されました。有名な論文としては救急で使用されるTIAの指標、ABCD2 scoreの有効性が報告されています(参照:Perry, JJ, Sharma M, Sivilotti, MLA, Sutherland J, Symington, C, Worster A, et al. Prospective validation of the ABCD2 score for patients in the emergency department with transient ischemic attack. CMAJ. 2011; 183: 1137-1145.)。
2.内容
CMAJは年24回発行の英文誌であり、Clinical Pictureが毎号2本掲載されます。2017年のインパクトファクターは6.8と、いわゆる五大誌を除くと内科系の医学誌で最も高いインパクトファクターを有します。
3.Clinical Pictureの分量や注意点
Author informationによると
1. Clinical Pictureの字数は「300 words 以下」
2. 画像は「2枚まで」
3. Referenceは「3本以下」
4. Authorは「3名以下」(2021年1月15日修正)
4.査読
査読から返信までの時間は厳格です。Clinical Pictureの場合は14日で返事がきます(Author
Information に明記されています)。まずここを越えられるかが重要で、Rejectされなかった場合はCMAJ内部の査読者と外部の査読者(アメリカかヨーロッパの査読者)に査読が回ります。2人ともRejectならば当然Reject、片方が掲載可以上だと、さらに外部の査読者1名の判定に回るようです。それでも判定されなければチーフエディターによって判定されます。以上の内容は全てAuthor informationに明記されています。また査読料は無料です。
1. 14日以内にCMAJのEditorにまわり外部査読に回すか判定される
2. 1を越えるとCMAJ内部の査読者と外部の査読者の併せて2名によって判定される
3. 査読者のうち1人掲載可判定である場合はさらに外部の査読者1名にまわって判定される
4. それでも判定されなければチーフエディターによって判定される
5. Accept後
1. Accept後、2か月程度で発行元のカナダ内科学会から著作権委譲書のPDFが送られてきますので直筆のサインを添えてFAX or e-mailで送信します。
2. さらにその後2か月程経過して英文校正の連絡がきます。
※CMAJは1本しかAcceptされていないので傾向についてはわかりません
6.その他
1. CMAJで特筆すべきことは査読に回った場合には査読者からの評価が「たとえRejectであったとしても」しっかり送られてくることです。非常に建設的な意見が多く、丁寧に「どういう点を評価し、どこはダメなのか」を示してくれている場合が多いので、Rejectになったとしても次回も出そうという気持ちになる雑誌です。
※上記がRejectされた際に送られてきたコメントの一部です。この論文はReject後、Suggestionを参考に加筆修正し、QJMにAcceptされました。
※Internal Medicineではやたら高圧的な評価が多く、建設的な意見が送られてきたことは皆無です。私が送ったClinical Pictureは提出してからそろそろ6か月になるんですが何の音沙汰もありません、一体どうなっているんでしょうか
※この記事を公開してわずか16時間後にAcceptの連絡がきました。
2. 有料誌であり、基本的には公開後1年経過すれば無料で読めることが出来るようになります。特に掲載号や別刷は送られてきていません。
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