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英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。 New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
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Posted by - 2025.04.25,Fri
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Posted by Hiroki Matsuura - 2018.06.19,Tue
英文誌の特徴(Quarterly Journal of Medicine 編)
2018年6月現在、私が最も多数のClinical PictureをAcceptされている雑誌、Quarterly Journal of MedicineについてClinical Pictureのセクションにおける傾向と特徴をご紹介します。気を付けていただきたいのは、本記事で紹介する内容はあくまでも私見だということです。

1.歴史
QJMの歴史を簡単にご紹介します。本誌はかの偉大な内科医Sir William Osler先生により、イングランド・アイルランド内科学会の学会誌として1907年に創刊されました。余談ですが感染性心内膜炎の所見として有名なOsler's nodeも本誌に報告され世界的に知られるようになりました(参照:Osler, W. Chronic infectious endocarditis. QJM. 1908; 2: 219-230.)。

2.内容
QJMは年12回発行の月刊誌であり、最近の英文誌にしては珍しくOriginal article 以外にも多数のCase report 及びClinical Pictureが掲載されています。傾向としては1月あたり4-6本のCase reportと5-8本のClinical Picture が掲載されています。また2017年のインパクトファクターは3.131と近年上昇傾向です。

3.Clinical Pictureの分量や注意点
Author informationによると
1. Clinical Pictureの字数は「500 words 以下だが 200-300 wordsが望ましい
2. 画像は「1枚
3. Referenceは「6本以下
4. Authorの人数制限は明記されていません
5. 身体所見の場合「Consent formが必要で、患者によるサインが必須」
6. 動画は受け付けていません(2021年1月16日追記)

4.査読
査読から返信までの時間は非常に短いです。Clinical Pictureの場合では最短で1日、最長でも14日で返事がきます。Acceptされる場合は7日以内がほとんどです(逆に7日を超えてしまうと経験的にほぼRejectという印象)。また査読料は無料です。コメントが付いていることはほとんどありません。

5.Accept 後
1. 発行元のOxford journalからAccept後1週間程度で著作権委譲についてのForm入力を求められます。こちらはオンラインで入力するのみで特別な用紙の作成は必要ありません。
2. 別刷が必要な場合はこちらでオーダーが可能です。
3. 著作権委譲Form入力後、1週間程度でAdvanced articleで記事がPDFで公開されます。
4. その後1週間から3週間後程度で英文校正の連絡がきます。

6.その他
1. 初掲載の場合には発行元のOxford journalより掲載号がCorresponding Authorに贈呈されるようです(1部のみ)。
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