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英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。 New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
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Posted by - 2025.04.26,Sat
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Posted by Hiroki Matsuura - 2019.10.24,Thu
Clinical Pictureが掲載されました(36)
先日アクセプトされました「Acute behavioural changes after a small fire」がPostgraduate Medical Journalの2019年10月号に掲載されています。

CO中毒は先進国における中毒死の原因の第一位であり、アメリカでは年間4万件発生しています。原因は不完全燃焼や火事、長時間にわたるエンジンや暖房器具の使用などが多く、比較的冬季に多く発生します。

CO中毒後の遅発性脳症に関しては、CO中毒後およそ2-4週間程度で発症突然の行動変容や無動無言、失認、失行があらわれます。タイムラグがあり発見が遅れる症例があるためやはり病歴聴取が重要です。さらに本症の発症はCOHb濃度とは特に関連がありません。COHb濃度が低くても全く油断できないのです。 なお本症はHBO(高圧酸素療法)で発症率を低下させることが近年明らかになっており、また遅発性脳症発症後もHBOが有効であったという報告がなされています。

画像所見としてMRIで淡蒼球に特徴的な変化が認められるため、冬季における急性発症の意識障害や無動、無言、パーキンソニズム患者があらわれた場合にはCO中毒を疑う病歴がないか確認し、疑わしければ画像検査とHBOの実施を検討しましょう。


以下Journal記事のリンクです。
Postgraduate Medical Journal
Images in Medicine
Acute behavioural changes after a small fire

是非ご参照ください
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