英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。
New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.05.26,Fri
Clinical PictureがAcceptされました(10本目)
今回は外科的緊急疾患のClinical PictureがAcceptされました。
記念すべき10本目です。100本はなかなか遠い!
タイトルは「Imaging, Superior Mesenteric Vein (SMV) sign & bowel ischaemia」で掲載誌は英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」です。
絞扼性イレウスやNOMI、そして今回の投稿症例である上腸間膜動脈閉塞症など腸管虚血を来たす疾患では、腹膜刺激徴候を伴わない激烈な疼痛(腸管穿孔に至っていない場合)を来たすのが特徴です。造影CTを撮影しなければ診断できない場合が多いのですが、単純CTしかとれない場合でも有用な所見として今回Acceptされた「Smaller SMV sign」があります。本来ならばSMA径のほうが細くなるのですが、静脈系の還流障害でSMVへの血流流量が減少し、SMA径に比べてSMV径が小さくなる逆転現象が起きます。
なお今回の投稿でわかったこととして、どうやら「Smaller SMV sign」は日本独自の表現のようです。投稿の際には「Smaller SMV sign」で投稿しましたが、Reviewerよりタイトルを修正するように指示がありました。実際にPubmedで検索してみましたが「Smaller SMV sign」という表現は全く検索にかかりませんでした。
元記事のリンクはこちら(追記:2018年4月20日)
100本まで残り90本です。
今回は外科的緊急疾患のClinical PictureがAcceptされました。
記念すべき10本目です。100本はなかなか遠い!
タイトルは「Imaging, Superior Mesenteric Vein (SMV) sign & bowel ischaemia」で掲載誌は英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」です。
絞扼性イレウスやNOMI、そして今回の投稿症例である上腸間膜動脈閉塞症など腸管虚血を来たす疾患では、腹膜刺激徴候を伴わない激烈な疼痛(腸管穿孔に至っていない場合)を来たすのが特徴です。造影CTを撮影しなければ診断できない場合が多いのですが、単純CTしかとれない場合でも有用な所見として今回Acceptされた「Smaller SMV sign」があります。本来ならばSMA径のほうが細くなるのですが、静脈系の還流障害でSMVへの血流流量が減少し、SMA径に比べてSMV径が小さくなる逆転現象が起きます。
なお今回の投稿でわかったこととして、どうやら「Smaller SMV sign」は日本独自の表現のようです。投稿の際には「Smaller SMV sign」で投稿しましたが、Reviewerよりタイトルを修正するように指示がありました。実際にPubmedで検索してみましたが「Smaller SMV sign」という表現は全く検索にかかりませんでした。
元記事のリンクはこちら(追記:2018年4月20日)
100本まで残り90本です。
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