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英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。 New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
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Posted by - 2025.04.26,Sat
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Posted by Hiroki Matsuura - 2017.04.30,Sun
Clinical PictureがAcceptされました(8本目、9本目)
今回は眼科関連のClinical Pictureが2本同時にAcceptされました。
タイトルは「Kayser-Fleischer ring: Wilson’s disease」「Panda sign: sarcoidosis」です。

Wilson病は国家試験でも頻出の疾患ですが、実際に診る機会は少なく(見逃している?)、早期発見は生命予後に明らかにかかわることが知られている遺伝性疾患です。原因不明の肝障害にくわえ、神経症状を呈する患者がいた場合には尿中銅血清セルロプラスミンの測定が簡便で有用です。余談ですがKayser-Fleischer ringはつづりが難しく、学生時代に筆記試験で煮え湯を飲まされたことがある方も多いかもしれません。実際投稿時のタイトルを誤ってFreischerにしていたのですが編集者は全く気づいていませんでした。

Sarcoidosisも国家試験頻出の疾患で様々な病態を示す悩ましい疾患です。特に心サルコイドーシスは完全房室ブロックを引き起こし突然死の原因となります。今回はシンチグラフィの画像を提示しましたが、サルコイドーシスの患者ではGa67が眼、唾液腺に集積しやすいという特徴があります。
鼻は生理的集積の範疇ですが、これらをあわせるとまるでGiant Pandaのようにみえるということから、この名が付いています(参照)。なお鑑別疾患としてAIDS、結核、ベーチェット病で同様の所見を示すと言われています。

掲載雑誌はいずれも英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」になります。

100本まで残り91本です。
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