英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。
New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
Posted by Hiroki Matsuura - 2018.10.20,Sat
Clinical PictureがAcceptされました(45本目)
今回は喫煙と爪に関するClinical PictureがAcceptされました。タイトルは「Harlequin nail」です。Harlequin nailはQuitter's nailと呼ばれる場合があります。喫煙歴の長いヘビースモーカーでは爪の着色が認められるのですが、何らかの原因(疾病、金欠など)で突然タバコを吸わなくなると、色素沈着のない正常な爪との間にコントラストがあらわれるというものです。文章にしても想像しがたいので、「百聞は一見に如かず」ぜひ掲載誌をご参照ください。
またHarlequin nailは喫煙自体はやめていないけれどもタバコをタール量の少ない銘柄に変更した際にも起こります(論文)。
本症例はヘビースモーカーの患者が金欠と家庭内ネグレクトにより数か月前から動けなくなり、タバコを止めざるを得なかったという背景がありました。
元記事のリンクはこちら(追記:2020年9月30日)
爪は外表面に出ているのにもかかわらず、なかなか診察されません。しかし爪を診れば患者の生活背景をよりダイナミックに想像でき、隠れた疾患を発見できるキッカケを得られるかもしれません。乾癬、膠原病、腎不全、感染性心内膜炎、鉄欠乏性貧血…爪を診て診断に至る疾患は多数存在します。皆さんは爪の所見から20の病名を挙げられますか?
掲載誌は英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.204)」になります。なんとQJMは今回の症例でAcceptが累計30本になりました。
100本まで残り55本です。
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