英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。
New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.10.11,Wed
Clinical PictureがAcceptされました(24本目)
今回は食道疾患に関するClinical PictureがAcceptされました。
タイトルは「Eosinophilic Esophagitis; Crepe Paper-Like Appearance」です。
「Eosinophilic Esophagitis」は和訳するとそのまま「好酸球性食道炎」ですが、疾患概念として確立してから未だ日は浅く、以前は小児患者が多いと言われていましたが成人での報告例が近年急増している注目の食道疾患です。症状は胸焼けや嘔吐などGERDと共通する部分が多く、見逃されている例が多いと考えられています。進行すると食道の線維化に伴い、嚥下障害や栄養障害を発症し観血的な処置が必要となる可能性があるため、早期発見と早期治療が重要です。近年指定難病になりました(難病情報センターのリンク)。
詳細は割愛しますが持続的な食物アレルゲンの暴露が発症の原因と考えられており、治療としてはPPIやプロスタグランジンD2阻害薬、ステロイドの投与などが実施されます。また Six-Food-Elimination-Diet (SFED)と呼ばれる牛乳、卵、魚介類、大豆、小麦、ナッツ類を除いた食事が治療として有効という報告があります(NEJMの記事はこちら)。
さて今回の「Crepe Paper-Like Appearance」ですが食道粘膜の浮腫、白斑に加えて長軸方向の縦走溝を伴う本症に特徴的な内視鏡所見です。
内視鏡検査を実施する際には「胸焼け≠GERD」であり、本症も鑑別の一つとして忘れないようにしましょう。
掲載雑誌は"Green Journal"という別称を持つ内科系雑誌「American Journal of Medicine(IF 5.55)」です。AJMには前回のDESに引き続き食道疾患が2本連続でAcceptされています。
100本まで残り76本です。
今回は食道疾患に関するClinical PictureがAcceptされました。
タイトルは「Eosinophilic Esophagitis; Crepe Paper-Like Appearance」です。
「Eosinophilic Esophagitis」は和訳するとそのまま「好酸球性食道炎」ですが、疾患概念として確立してから未だ日は浅く、以前は小児患者が多いと言われていましたが成人での報告例が近年急増している注目の食道疾患です。症状は胸焼けや嘔吐などGERDと共通する部分が多く、見逃されている例が多いと考えられています。進行すると食道の線維化に伴い、嚥下障害や栄養障害を発症し観血的な処置が必要となる可能性があるため、早期発見と早期治療が重要です。近年指定難病になりました(難病情報センターのリンク)。
詳細は割愛しますが持続的な食物アレルゲンの暴露が発症の原因と考えられており、治療としてはPPIやプロスタグランジンD2阻害薬、ステロイドの投与などが実施されます。また Six-Food-Elimination-Diet (SFED)と呼ばれる牛乳、卵、魚介類、大豆、小麦、ナッツ類を除いた食事が治療として有効という報告があります(NEJMの記事はこちら)。
さて今回の「Crepe Paper-Like Appearance」ですが食道粘膜の浮腫、白斑に加えて長軸方向の縦走溝を伴う本症に特徴的な内視鏡所見です。
内視鏡検査を実施する際には「胸焼け≠GERD」であり、本症も鑑別の一つとして忘れないようにしましょう。
掲載雑誌は"Green Journal"という別称を持つ内科系雑誌「American Journal of Medicine(IF 5.55)」です。AJMには前回のDESに引き続き食道疾患が2本連続でAcceptされています。
100本まで残り76本です。
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