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英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。 New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
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Posted by - 2025.04.28,Mon
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Posted by Hiroki Matsuura - 2017.12.21,Thu
Clinical Pictureが掲載されました(14)
先日Acceptされた「Crohn's disease: bamboo joint-like appearance」がQuarterly Journal of Medicineの12月号に掲載されています。

以下Journal記事のリンクです。
Crohn's disease: bamboo joint-like appearance

QJMには9ヶ月連続の掲載です。
目指せ1年Complete!
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Posted by Hiroki Matsuura - 2017.12.12,Tue
Clinical Pictureが掲載されました(13)
先日投稿した「Pulmonary Alveolar Proteinosis: Crazing-paving Appearance」「Colonic Anisakiasis」の2本がAmerican Journal of MedicineのAdvance articleで掲載されています。

以下Journal記事のリンクです。
American Journal of Medicine
Clinical communication to the editor
Pulmonary Alveolar Proteinosis: Crazing-paving Appearance
Colonic Anisakiasis
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.12.10,Sun
Clinical Picture(Case Report)がAcceptされました(28本目)
今回はダニ媒介感染症である日本紅斑熱のCase ReportがAcceptされました。
タイトルは「Family cluster of Japanese spotted feverです。

掲載雑誌はケース・ウェスタン・リザーブ大学が発行する熱帯医学・衛生専門誌として著名な「American Journal of Tropical Medicine and Hygiene(IF 2.549」です。

「Japanese spotted fever(日本紅斑熱)」は1984年徳島県阿南市で馬原文彦先生によって発見された紅斑熱群リケッチア感染症です。近年感染者数が増加しており公衆衛生上大きな脅威となるダニ媒介疾患として知られています。特徴的な紅斑、痂皮、肝障害を3徴としますが、痂皮に関しては見付からなかったケースが半数に上り、ダニに咬まれた自覚のある人も非常に少ないという報告があります。リケッチアは細胞内寄生菌でありミノサイクリンドキシサイクリン(他にニューキノロン系)が有効ですが、ペニシリンなどは完全に無効であるため、適切な治療開始が遅れるとDICに陥り死亡します。

今回の症例の核は幾つかあるのですが、まずは香川県における日本紅斑熱の発症状況を紹介します。実は香川県を除く四国3件は日本紅斑熱が随分前から報告されていました(徳島:1984年、高知:1986年、愛媛:2003年)。しかし香川県で初めて本症が報告されたのはなんと2013年になってからです。当院で初めて発見されたのは2014年であり、県下2例目でした。今回の症例は私が研修医2年目の救急当番中に遭遇したCaseであり、夫婦同時に本症を発症し非常に重篤な経過を辿っただけでなく、さらにその隣人が本症を発症したCluster症例でした。

これまで本症が発生したことのない地域であったことから、医療者だけでなく地域住民にとっても非常に衝撃的な出来事として受け止められました(発生地域の野焼きを強行しようとした猛者まで…)。またダニに咬まれたと受診される方も急増しました。予防啓発として自治体が放送を流してくれるなど、色々なことが変化し、感染症診療が地域に与える影響の大きさを肌で実感した印象的な症例でした。

100本まで残り72本です。
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.12.03,Sun
Clinical Pictureが掲載されました(12)
先日Acceptされた「An imported case of leprosy in a trainee from Indonesia to Japan」「Pseudomembranous colitis」「Steeple sign and acute laryngotracheobronchitis」3本がQuarterly Journal of Medicineの11月号に同時に掲載されています。

以下Journal記事のリンクです。
An imported case of leprosy in a trainee from Indonesia to Japan
Pseudomembranous colitis
Steeple sign and acute laryngotracheobronchitis

QJMには8ヶ月連続の掲載です。
目指せ1年Complete!
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.11.24,Fri
Clinical PictureがAcceptされました(27本目)
今回は極めて珍しい消化器及び漢方医学関連のClinical PictureがAcceptされました。
タイトルは「Idiopathic mesenteric phlebosclerosisです。

「Idiopathic mesenteric phlebosclerosis」は本邦で初めて報告され、近年疾患概念が確立した非常に特徴的な所見を有する消化管疾患です。日本語では「特発性腸間膜静脈硬化症」と呼ばれます。

症状としては長期にわたる腹痛血便があり、回盲部から横行結腸にかけて大腸内視鏡所見で大腸粘膜が深青色、黒紫色に変化し、粘膜の菲薄化や潰瘍などが認められます。またCTでは腸間膜静脈の著明な石灰化が描出されます。

これらの原因は長らく不明であったのですが、現在では漢方薬の長期内服が発症要因であることが判明しています。原因となる漢方薬の成分は山梔子(サンシシ)であり、サンシシが有するゲニピンが回盲部で吸収される際に腸内細菌の働きで着色、さらに吸収される際に腸間膜静脈に沈着して長期間にわたり炎症を引き起こすことから石灰化を生じ、慢性的な腸管虚血を引き起こすものとされています。大抵は漢方薬内服中止で軽快しますが、一部では改善が認められず外科的切除を必要とする症例もあるそうです。

なお、ほとんどの症例は漢方製剤を使用可能な東アジアに偏っています(1例だけカナダからの報告があるものの患者は台湾からの移民)。


元記事のリンクはこちら(追記:2018年4月20日)

原因となる漢方薬はサンシシの含まれている以下が代表的です(番号はツムラ)。

加味逍遙散(24)、加味帰脾湯(137)、防風通聖散(62)、清上防風湯(58)、清肺湯(90)、黄連解毒湯(15)、荊芥連翹湯(50)、梔子柏皮湯(314)、辛夷清肺湯(104)、五淋散(56)、柴胡清肝湯(80)、竜胆瀉肝湯(76)、温清飲(57)など

掲載雑誌は久々に英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」です。QJMはAcceptが累計20本になりました。

100本まで残り73です。
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