英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。
New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.11.17,Fri
Clinical PictureがAcceptされました(25本目、26本目)
今回は極めて稀な寄生虫と呼吸器疾患のClinical Pictureが2本同時にAcceptされました。
タイトルは「Colonic Anisakiasis」「Pulmonary Alveolar Proteinosis: Crazy-paving appearance」です。
アニサキス症はサバやイカなどの生食で感染し、激しい腹痛を伴うことで知られています。最近ではSushi, Sashimiなどの日本文化の認知が進み、感染例の報告が海外からも散見されます。アニサキス症の大部分は上部消化管への感染ですが、非常に稀に大腸への感染が認められる場合があります(アニサキス症全体の0.1-0.9%という報告あり)。胃アニサキス症では食後数時間後から発症しますが、大腸アニサキス症では2週間から1ヶ月かけて症状がでることが多いようです。健診で無症候性に発見されたり、腫瘍を疑われて実施されたCSで見付かったというCaseがちらほら見られます。
「Pulmonary Alveolar Proteinosis」は国試頻出疾患である「肺胞蛋白症」です。本邦には800名程度の患者がいるとされる非常に稀な疾患ですが、治療可能な疾患として国試でもよく取り上げられます。近年では病態理解も進み、GM-CSF欠乏や抗GM-CSF抗体産生によってサーファクタント生成障害が起きることが病因とされています。気管支鏡を用いた肺洗浄だけでなくGM-CSF製剤の経静脈的投与/吸入治療が有効です。今回の症例では患者のバイタルサインは非常に安定しているものの、胸部レントゲンで著明なスリガラス影が存在し、胸部CTで特徴的なCrazy-paving appearanceが認められたことが診断のきっかけとなりました。Crazy-paving appearance自体はARDSやサルコイドーシス、一部の間質性肺炎などで認められますが肺胞蛋白症を鑑別の一つとして忘れないようにしましょう。
今回どちらの症例も掲載雑誌は"Green Journal"という別称を持つ内科系雑誌「American Journal of Medicine(IF 5.55)」です。
100本まで残り74本です。
今回は極めて稀な寄生虫と呼吸器疾患のClinical Pictureが2本同時にAcceptされました。
タイトルは「Colonic Anisakiasis」「Pulmonary Alveolar Proteinosis: Crazy-paving appearance」です。
アニサキス症はサバやイカなどの生食で感染し、激しい腹痛を伴うことで知られています。最近ではSushi, Sashimiなどの日本文化の認知が進み、感染例の報告が海外からも散見されます。アニサキス症の大部分は上部消化管への感染ですが、非常に稀に大腸への感染が認められる場合があります(アニサキス症全体の0.1-0.9%という報告あり)。胃アニサキス症では食後数時間後から発症しますが、大腸アニサキス症では2週間から1ヶ月かけて症状がでることが多いようです。健診で無症候性に発見されたり、腫瘍を疑われて実施されたCSで見付かったというCaseがちらほら見られます。
「Pulmonary Alveolar Proteinosis」は国試頻出疾患である「肺胞蛋白症」です。本邦には800名程度の患者がいるとされる非常に稀な疾患ですが、治療可能な疾患として国試でもよく取り上げられます。近年では病態理解も進み、GM-CSF欠乏や抗GM-CSF抗体産生によってサーファクタント生成障害が起きることが病因とされています。気管支鏡を用いた肺洗浄だけでなくGM-CSF製剤の経静脈的投与/吸入治療が有効です。今回の症例では患者のバイタルサインは非常に安定しているものの、胸部レントゲンで著明なスリガラス影が存在し、胸部CTで特徴的なCrazy-paving appearanceが認められたことが診断のきっかけとなりました。Crazy-paving appearance自体はARDSやサルコイドーシス、一部の間質性肺炎などで認められますが肺胞蛋白症を鑑別の一つとして忘れないようにしましょう。
今回どちらの症例も掲載雑誌は"Green Journal"という別称を持つ内科系雑誌「American Journal of Medicine(IF 5.55)」です。
100本まで残り74本です。
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Posted by Hiroki Matsuura - 2017.11.07,Tue
Clinical Pictureが掲載されました(11)
先日投稿した「Eosinophilic Esophagitis; Crepe Paper-Like Appearance」がAmerican Journal of MedicineのAdvance articleで掲載されました。
以下Journal記事のリンクです。
有料版であり購読していないと読めまないのが残念ですが、契約されている医療機関の方はぜひ参照ください。
American Journal of Medicine
Clinical communication to the editor
「Eosinophilic Esophagitis; Crepe Paper-Like Appearance」
先日投稿した「Eosinophilic Esophagitis; Crepe Paper-Like Appearance」がAmerican Journal of MedicineのAdvance articleで掲載されました。
以下Journal記事のリンクです。
有料版であり購読していないと読めまないのが残念ですが、契約されている医療機関の方はぜひ参照ください。
American Journal of Medicine
Clinical communication to the editor
「Eosinophilic Esophagitis; Crepe Paper-Like Appearance」
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.11.01,Wed
Clinical Pictureが掲載されました(10)
先日Acceptされた「Uvula hematoma」がInternal Medicineに掲載されています。
口腔内写真を撮影するのは非常に難しいのですが、美しく病変を撮影できた1枚です。是非記事をご参照ください。
口蓋垂血種は非常に珍しいのですが、抗凝固薬や抗血小板薬の内服をしている患者では血種が急激な増大を示して気道閉塞を来たすことがあるため、外科的な処置が必要となる場合があります。
あなたも明日救急外来で出会うかもしれません。
以下Journal記事のリンクです。
Internal Medicine「Uvula hematoma」
先日Acceptされた「Uvula hematoma」がInternal Medicineに掲載されています。
口腔内写真を撮影するのは非常に難しいのですが、美しく病変を撮影できた1枚です。是非記事をご参照ください。
口蓋垂血種は非常に珍しいのですが、抗凝固薬や抗血小板薬の内服をしている患者では血種が急激な増大を示して気道閉塞を来たすことがあるため、外科的な処置が必要となる場合があります。
あなたも明日救急外来で出会うかもしれません。
以下Journal記事のリンクです。
Internal Medicine「Uvula hematoma」
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.10.27,Fri
Clinical Pictureが掲載されました(9)
先日Acceptされた「Lindsay's nail」と「Miliary tuberculosis」の2本がQuarterly Journal of Medicineの10月号に同時に掲載されています。
以下Journal記事のリンクです。
「Lindsay's nail」
「Miliary tuberculosis」
QJMには7ヶ月連続の掲載です。
目指せ1年Complete!
先日Acceptされた「Lindsay's nail」と「Miliary tuberculosis」の2本がQuarterly Journal of Medicineの10月号に同時に掲載されています。
以下Journal記事のリンクです。
「Lindsay's nail」
「Miliary tuberculosis」
QJMには7ヶ月連続の掲載です。
目指せ1年Complete!
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.10.17,Tue
Clinical Pictureが掲載されました(8)
先日投稿した「Thumb and vallecula signs in acute infectious epiglottitis」がCanadian Medical Association Journalの10月号に掲載されました。
以下Journal記事のリンクです。
有料版であり購読していないと読めませんが、契約されている医療機関の方はぜひ参照ください。
Canadian Medical Association Journal
Practice: Clinical images
「Thumb and vallecula signs in acute infectious epiglottitis」
先日投稿した「Thumb and vallecula signs in acute infectious epiglottitis」がCanadian Medical Association Journalの10月号に掲載されました。
以下Journal記事のリンクです。
有料版であり購読していないと読めませんが、契約されている医療機関の方はぜひ参照ください。
Canadian Medical Association Journal
Practice: Clinical images
「Thumb and vallecula signs in acute infectious epiglottitis」
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