英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。
New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
Posted by Hiroki Matsuura - 2019.04.18,Thu
Clinical Pictureが掲載されました(32)
先日アクセプトされました「Norwegian Scabies」がCleveland Clinic Journal of Medicine の3月号に掲載されています。
Norwegian scabiesは角化型疥癬の通称「ノルウェー疥癬」のことです。疥癬はヒゼンダニによって生じる皮膚感染症であり、激痒と表現される非常に強い痒みを特徴とします。一般的な疥癬(通常疥癬)は免疫力が正常な人にも感染が起き、病巣には数十匹程度の虫体が存在しますが、免疫力の低下した患者に起きる角化型疥癬(ノルウェー疥癬)では数百万を超える虫体と爆発的な感染力を有します。本症例では残念なことに、私と指導医の皮膚科Drが感染してしまいました。このような爆発的な感染力のため院内感染が起きる危険が非常に高く、Clinical Pictureでその性状を知ることが非常に有用です。
本症の確定診断は虫体の確認ですが、疑わしい病歴として「周囲の疥癬患者」「ステロイド軟膏使用歴」などの聴取が必要です。よくあるパターンとしては寝たきり全介助の高齢者に皮疹があらわれ「特に何も考えなく」ステロイド軟膏を処方し、増悪しているのに継続する、といったパターンがあります。本症例でも同様の経過があり、療養型の病院で「何の考えなく」ステロイド軟膏を長期間にわたって塗布され続けて増悪し、病院職員にも多数疥癬患者が出たというものでした。皆様もお気を付けください。
以下Journal記事のリンクです。
Cleveland Clinic Journal of Medicine
The Clinical Picture
「Norwegian Scabies」
先日アクセプトされました「Norwegian Scabies」がCleveland Clinic Journal of Medicine の3月号に掲載されています。
Norwegian scabiesは角化型疥癬の通称「ノルウェー疥癬」のことです。疥癬はヒゼンダニによって生じる皮膚感染症であり、激痒と表現される非常に強い痒みを特徴とします。一般的な疥癬(通常疥癬)は免疫力が正常な人にも感染が起き、病巣には数十匹程度の虫体が存在しますが、免疫力の低下した患者に起きる角化型疥癬(ノルウェー疥癬)では数百万を超える虫体と爆発的な感染力を有します。本症例では残念なことに、私と指導医の皮膚科Drが感染してしまいました。このような爆発的な感染力のため院内感染が起きる危険が非常に高く、Clinical Pictureでその性状を知ることが非常に有用です。
本症の確定診断は虫体の確認ですが、疑わしい病歴として「周囲の疥癬患者」「ステロイド軟膏使用歴」などの聴取が必要です。よくあるパターンとしては寝たきり全介助の高齢者に皮疹があらわれ「特に何も考えなく」ステロイド軟膏を処方し、増悪しているのに継続する、といったパターンがあります。本症例でも同様の経過があり、療養型の病院で「何の考えなく」ステロイド軟膏を長期間にわたって塗布され続けて増悪し、病院職員にも多数疥癬患者が出たというものでした。皆様もお気を付けください。
以下Journal記事のリンクです。
Cleveland Clinic Journal of Medicine
The Clinical Picture
「Norwegian Scabies」
PR
Posted by Hiroki Matsuura - 2019.04.08,Mon
Clinical Pictureが掲載されました(31)
先日アクセプトされました「Harlequin nail」がQuarterly Journal of Medicineの4月号に掲載されています。
Harlequin nailはQuitter's nailとも呼ばれます。喫煙歴の長いヘビースモーカーでは爪の着色が認められるのですが、何らかの原因(疾病、金欠など)で突然タバコを吸わなくなると、色素沈着のない正常な爪との間にコントラストがあらわれるというものです。患者の隠れた病歴や増悪機転を知る手掛かりになるかもしれない所見です。
爪は外表面に出ているのにもかかわらず、なかなか診察されません。しかし爪を診れば患者の生活背景をよりダイナミックに想像できます。明日の診療ではまず爪を確認してみませんか?
以下Journal記事のリンクです。
Quarterly Journal of Medicine
「Harlequin nail」
先日アクセプトされました「Harlequin nail」がQuarterly Journal of Medicineの4月号に掲載されています。
Harlequin nailはQuitter's nailとも呼ばれます。喫煙歴の長いヘビースモーカーでは爪の着色が認められるのですが、何らかの原因(疾病、金欠など)で突然タバコを吸わなくなると、色素沈着のない正常な爪との間にコントラストがあらわれるというものです。患者の隠れた病歴や増悪機転を知る手掛かりになるかもしれない所見です。
爪は外表面に出ているのにもかかわらず、なかなか診察されません。しかし爪を診れば患者の生活背景をよりダイナミックに想像できます。明日の診療ではまず爪を確認してみませんか?
以下Journal記事のリンクです。
Quarterly Journal of Medicine
「Harlequin nail」
Posted by Hiroki Matsuura - 2019.04.01,Mon
Clinical Pictureが掲載されました(30)
先日アクセプトされました「Opposite Murphy's Sign」がGastroenterologyの2019年度第4集に掲載されています。
病院受診歴のほとんどない患者が左季肋部痛と発熱でERを受診され、結果的に完全内臓逆位を背景に持つ急性胆嚢炎であったという症例です。
Rare diseaseを最初から探す「シマウマ探し」は厳に慎むべきなのですが、身体所見と病歴が「不思議」な患者があらわれたときには「あれ?おかしいぞ?」と立ち止まることが必要です。
Gastroenterologyは消化器領域の英文誌で最も高いIFを誇ります。
ですが同誌では「Clinical Challenges and Images in GI」というクイズ形式のコーナーでClinical Picture或いはCase reportを多数掲載しています。雑誌についての簡単なまとめはこちら。
皆様これを機にチャレンジはいかがでしょうか。
以下Journal記事のリンクです
Gastroenterology
Clinical Challenges and Images in GI
「Opposite Murphy's Sign」
最近Reject続き、体調不良で思うように活動できていませんが、来たる令和元年もどうぞよろしくお願い致します。
先日アクセプトされました「Opposite Murphy's Sign」がGastroenterologyの2019年度第4集に掲載されています。
病院受診歴のほとんどない患者が左季肋部痛と発熱でERを受診され、結果的に完全内臓逆位を背景に持つ急性胆嚢炎であったという症例です。
Rare diseaseを最初から探す「シマウマ探し」は厳に慎むべきなのですが、身体所見と病歴が「不思議」な患者があらわれたときには「あれ?おかしいぞ?」と立ち止まることが必要です。
Gastroenterologyは消化器領域の英文誌で最も高いIFを誇ります。
ですが同誌では「Clinical Challenges and Images in GI」というクイズ形式のコーナーでClinical Picture或いはCase reportを多数掲載しています。雑誌についての簡単なまとめはこちら。
皆様これを機にチャレンジはいかがでしょうか。
以下Journal記事のリンクです
Gastroenterology
Clinical Challenges and Images in GI
「Opposite Murphy's Sign」
最近Reject続き、体調不良で思うように活動できていませんが、来たる令和元年もどうぞよろしくお願い致します。
Posted by Hiroki Matsuura - 2019.03.07,Thu
撮っておきClinical Picture!(Cadetto.jp)更新のお知らせ(2)
日経メディカル姉妹誌で若手医師と医学生のためのサイト「Cadetto.jp」にて、2019年1月より連載が始まりました「撮っておきClinical Picture!」ですが、3月1日付で新しい記事が掲載されました。
今回取り上げたのは、最近様々な勉強会でも取り上げられるようになり徐々に一般化の兆しを見せている「Frank's徴候(Diagonal Earlobe Crease)」についてです。
詳細は本記事を参照いただきたいのですが、Frank's 徴候は耳朶に後下方45度の角度に走るしわのことであり冠動脈疾患や脳梗塞と関連すると言われています。1983年にNEJMに掲載されて以降著者の名を冠して「Frank's sign」と呼称されるようになりました。
以下日経BPから送付されてきたメール。
「日々の診療の中で「診ているようで診ていない身体所見」や「診断に直結する特徴的な画像所見」を中心に取り上げていく本コラム。今回も、外表面に表れているのにも関わらず、よほど意識しない限り注目することのない「あの部位」の所見を紹介します。ローマ皇帝ハドリアヌスにも、この所見があったそうです!」
「あの部位」とぼかして若干ハードルを上げられているような気がするのですが…
とりあえず「今更こんなの出すなよ、知ってるわ」とか言わないでください。
本記事にも記載しておりますが、実際に当所見から冠動脈狭窄を同定し早期治療に結びついたケースもあります。特殊な検査器具も必要ない、お金もかからない、侵襲性も皆無な「ただ見るだけ」の本所見、明日からの診療で患者さんの耳朶に注目してはいかがでしょうか。
以下、記事のリンクです。
撮っておきClinical Picture!
「明日から注目せざるを得なくなる、あの部位の話」
日経メディカル姉妹誌で若手医師と医学生のためのサイト「Cadetto.jp」にて、2019年1月より連載が始まりました「撮っておきClinical Picture!」ですが、3月1日付で新しい記事が掲載されました。
今回取り上げたのは、最近様々な勉強会でも取り上げられるようになり徐々に一般化の兆しを見せている「Frank's徴候(Diagonal Earlobe Crease)」についてです。
詳細は本記事を参照いただきたいのですが、Frank's 徴候は耳朶に後下方45度の角度に走るしわのことであり冠動脈疾患や脳梗塞と関連すると言われています。1983年にNEJMに掲載されて以降著者の名を冠して「Frank's sign」と呼称されるようになりました。
以下日経BPから送付されてきたメール。
「日々の診療の中で「診ているようで診ていない身体所見」や「診断に直結する特徴的な画像所見」を中心に取り上げていく本コラム。今回も、外表面に表れているのにも関わらず、よほど意識しない限り注目することのない「あの部位」の所見を紹介します。ローマ皇帝ハドリアヌスにも、この所見があったそうです!」
「あの部位」とぼかして若干ハードルを上げられているような気がするのですが…
とりあえず「今更こんなの出すなよ、知ってるわ」とか言わないでください。
本記事にも記載しておりますが、実際に当所見から冠動脈狭窄を同定し早期治療に結びついたケースもあります。特殊な検査器具も必要ない、お金もかからない、侵襲性も皆無な「ただ見るだけ」の本所見、明日からの診療で患者さんの耳朶に注目してはいかがでしょうか。
以下、記事のリンクです。
撮っておきClinical Picture!
「明日から注目せざるを得なくなる、あの部位の話」
Posted by Hiroki Matsuura - 2019.02.05,Tue
Cadetto.jpで連載が始まりました(1)
日経メディカル姉妹誌で若手医師と医学生のためのサイト「Cadetto.jp」にて連載が始まりました。コーナー名は「撮っておきClinical Picture!」です。記念すべき第一回は普段の診療で見落としがちな「爪」に関するClinical Pictureをご紹介します。
Cadetto.jp購読は会員登録が必要ですが無料です。
以前「初期研修医が国際学会に臨むために必要なこと」というコラムを書かせていただいたというご縁があり、今回の依頼も快諾しました。
今後も可能な限り、ブログと同じように連載を継続していきたいと考えているので是非Cadetto.jpの方もご参照ください。
以下、記事のリンクです。
撮っておきClinical Picture!
「大ヒントが隠れているあの部位、診てますか?」
日経メディカル姉妹誌で若手医師と医学生のためのサイト「Cadetto.jp」にて連載が始まりました。コーナー名は「撮っておきClinical Picture!」です。記念すべき第一回は普段の診療で見落としがちな「爪」に関するClinical Pictureをご紹介します。
Cadetto.jp購読は会員登録が必要ですが無料です。
以前「初期研修医が国際学会に臨むために必要なこと」というコラムを書かせていただいたというご縁があり、今回の依頼も快諾しました。
今後も可能な限り、ブログと同じように連載を継続していきたいと考えているので是非Cadetto.jpの方もご参照ください。
以下、記事のリンクです。
撮っておきClinical Picture!
「大ヒントが隠れているあの部位、診てますか?」
プロフィール
HN:
Hiroki Matsuura
性別:
非公開
カテゴリー
最新記事
(02/10)
(08/20)
(10/31)
(09/18)
(07/29)
P R
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
Powered by "Samurai Factory"
