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英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。 New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
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Posted by - 2026.02.04,Wed
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Posted by Hiroki Matsuura - 2017.11.24,Fri
Clinical PictureがAcceptされました(27本目)
今回は極めて珍しい消化器及び漢方医学関連のClinical PictureがAcceptされました。
タイトルは「Idiopathic mesenteric phlebosclerosisです。

「Idiopathic mesenteric phlebosclerosis」は本邦で初めて報告され、近年疾患概念が確立した非常に特徴的な所見を有する消化管疾患です。日本語では「特発性腸間膜静脈硬化症」と呼ばれます。

症状としては長期にわたる腹痛血便があり、回盲部から横行結腸にかけて大腸内視鏡所見で大腸粘膜が深青色、黒紫色に変化し、粘膜の菲薄化や潰瘍などが認められます。またCTでは腸間膜静脈の著明な石灰化が描出されます。

これらの原因は長らく不明であったのですが、現在では漢方薬の長期内服が発症要因であることが判明しています。原因となる漢方薬の成分は山梔子(サンシシ)であり、サンシシが有するゲニピンが回盲部で吸収される際に腸内細菌の働きで着色、さらに吸収される際に腸間膜静脈に沈着して長期間にわたり炎症を引き起こすことから石灰化を生じ、慢性的な腸管虚血を引き起こすものとされています。大抵は漢方薬内服中止で軽快しますが、一部では改善が認められず外科的切除を必要とする症例もあるそうです。

なお、ほとんどの症例は漢方製剤を使用可能な東アジアに偏っています(1例だけカナダからの報告があるものの患者は台湾からの移民)。


元記事のリンクはこちら(追記:2018年4月20日)

原因となる漢方薬はサンシシの含まれている以下が代表的です(番号はツムラ)。

加味逍遙散(24)、加味帰脾湯(137)、防風通聖散(62)、清上防風湯(58)、清肺湯(90)、黄連解毒湯(15)、荊芥連翹湯(50)、梔子柏皮湯(314)、辛夷清肺湯(104)、五淋散(56)、柴胡清肝湯(80)、竜胆瀉肝湯(76)、温清飲(57)など

掲載雑誌は久々に英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.1)」です。QJMはAcceptが累計20本になりました。

100本まで残り73です。
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Posted by Hiroki Matsuura - 2017.11.17,Fri
Clinical PictureがAcceptされました(25本目、26本目)
今回は極めて稀な寄生虫と呼吸器疾患のClinical Pictureが2本同時にAcceptされました。
タイトルは「Colonic Anisakiasis」「Pulmonary Alveolar Proteinosis: Crazy-paving appearance」です。

アニサキス症はサバやイカなどの生食で感染し、激しい腹痛を伴うことで知られています。最近ではSushi, Sashimiなどの日本文化の認知が進み、感染例の報告が海外からも散見されます。アニサキス症の大部分は上部消化管への感染ですが、非常に稀に大腸への感染が認められる場合があります(アニサキス症全体の0.1-0.9%という報告あり)。胃アニサキス症では食後数時間後から発症しますが、大腸アニサキス症では2週間から1ヶ月かけて症状がでることが多いようです。健診で無症候性に発見されたり、腫瘍を疑われて実施されたCSで見付かったというCaseがちらほら見られます。

Pulmonary Alveolar Proteinosis」は国試頻出疾患である「肺胞蛋白症」です。本邦には800名程度の患者がいるとされる非常に稀な疾患ですが、治療可能な疾患として国試でもよく取り上げられます。近年では病態理解も進み、GM-CSF欠乏や抗GM-CSF抗体産生によってサーファクタント生成障害が起きることが病因とされています。気管支鏡を用いた肺洗浄だけでなくGM-CSF製剤の経静脈的投与/吸入治療が有効です。今回の症例では患者のバイタルサインは非常に安定しているものの、胸部レントゲンで著明なスリガラス影が存在し、胸部CTで特徴的なCrazy-paving appearanceが認められたことが診断のきっかけとなりました。Crazy-paving appearance自体はARDSサルコイドーシス、一部の間質性肺炎などで認められますが肺胞蛋白症を鑑別の一つとして忘れないようにしましょう。

今回どちらの症例も掲載雑誌は"Green Journal"という別称を持つ内科系雑誌「American Journal of Medicine(IF 5.55)」です。

100本まで残り74です。
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.11.07,Tue
Clinical Pictureが掲載されました(11)
先日投稿した「Eosinophilic Esophagitis; Crepe Paper-Like Appearance」がAmerican Journal of MedicineのAdvance articleで掲載されました。

以下Journal記事のリンクです。
有料版であり購読していないと読めまないのが残念ですが、契約されている医療機関の方はぜひ参照ください。

American Journal of Medicine
Clinical communication to the editor
Eosinophilic Esophagitis; Crepe Paper-Like Appearance
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.11.01,Wed
Clinical Pictureが掲載されました(10)
先日Acceptされた「Uvula hematoma」がInternal Medicineに掲載されています。
口腔内写真を撮影するのは非常に難しいのですが、美しく病変を撮影できた1枚です。是非記事をご参照ください。

口蓋垂血種は非常に珍しいのですが、抗凝固薬や抗血小板薬の内服をしている患者では血種が急激な増大を示して気道閉塞を来たすことがあるため、外科的な処置が必要となる場合があります。

あなたも明日救急外来で出会うかもしれません。

以下Journal記事のリンクです。
Internal Medicine「Uvula hematoma
Posted by Hiroki Matsuura - 2017.10.27,Fri
Clinical Pictureが掲載されました(9)
先日Acceptされた「Lindsay's nail」と「Miliary tuberculosisの2本がQuarterly Journal of Medicineの10月号に同時に掲載されています。

以下Journal記事のリンクです。
Lindsay's nail
Miliary tuberculosis

QJMには7ヶ月連続の掲載です。
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