英文誌への投稿を始めたばかりの後期研修医のブログです。
New England Journal of Medicine の「Images in clinical medicine」への掲載を目標に頑張ります。
Posted by Hiroki Matsuura - 2018.06.19,Tue
英文誌の特徴(Quarterly Journal of Medicine 編)
2018年6月現在、私が最も多数のClinical PictureをAcceptされている雑誌、Quarterly Journal of MedicineについてClinical Pictureのセクションにおける傾向と特徴をご紹介します。気を付けていただきたいのは、本記事で紹介する内容はあくまでも私見だということです。
1.歴史
QJMの歴史を簡単にご紹介します。本誌はかの偉大な内科医Sir William Osler先生により、イングランド・アイルランド内科学会の学会誌として1907年に創刊されました。余談ですが感染性心内膜炎の所見として有名なOsler's nodeも本誌に報告され世界的に知られるようになりました(参照:Osler, W. Chronic infectious endocarditis. QJM. 1908; 2: 219-230.)。
2.内容
QJMは年12回発行の月刊誌であり、最近の英文誌にしては珍しくOriginal article 以外にも多数のCase report 及びClinical Pictureが掲載されています。傾向としては1月あたり4-6本のCase reportと5-8本のClinical Picture が掲載されています。また2017年のインパクトファクターは3.131と近年上昇傾向です。
3.Clinical Pictureの分量や注意点
Author informationによると
1. Clinical Pictureの字数は「500 words 以下だが 200-300 wordsが望ましい」
2. 画像は「1枚」
3. Referenceは「6本以下」
4. Authorの人数制限は明記されていません
5. 身体所見の場合「Consent formが必要で、患者によるサインが必須」
6. 動画は受け付けていません(2021年1月16日追記)
4.査読
査読から返信までの時間は非常に短いです。Clinical Pictureの場合では最短で1日、最長でも14日で返事がきます。Acceptされる場合は7日以内がほとんどです(逆に7日を超えてしまうと経験的にほぼRejectという印象)。また査読料は無料です。コメントが付いていることはほとんどありません。
5.Accept 後
1. 発行元のOxford journalからAccept後1週間程度で著作権委譲についてのForm入力を求められます。こちらはオンラインで入力するのみで特別な用紙の作成は必要ありません。
2. 別刷が必要な場合はこちらでオーダーが可能です。
3. 著作権委譲Form入力後、1週間程度でAdvanced articleで記事がPDFで公開されます。
4. その後1週間から3週間後程度で英文校正の連絡がきます。
6.その他
1. 初掲載の場合には発行元のOxford journalより掲載号がCorresponding Authorに贈呈されるようです(1部のみ)。
2018年6月現在、私が最も多数のClinical PictureをAcceptされている雑誌、Quarterly Journal of MedicineについてClinical Pictureのセクションにおける傾向と特徴をご紹介します。気を付けていただきたいのは、本記事で紹介する内容はあくまでも私見だということです。
1.歴史
QJMの歴史を簡単にご紹介します。本誌はかの偉大な内科医Sir William Osler先生により、イングランド・アイルランド内科学会の学会誌として1907年に創刊されました。余談ですが感染性心内膜炎の所見として有名なOsler's nodeも本誌に報告され世界的に知られるようになりました(参照:Osler, W. Chronic infectious endocarditis. QJM. 1908; 2: 219-230.)。
2.内容
QJMは年12回発行の月刊誌であり、最近の英文誌にしては珍しくOriginal article 以外にも多数のCase report 及びClinical Pictureが掲載されています。傾向としては1月あたり4-6本のCase reportと5-8本のClinical Picture が掲載されています。また2017年のインパクトファクターは3.131と近年上昇傾向です。
3.Clinical Pictureの分量や注意点
Author informationによると
1. Clinical Pictureの字数は「500 words 以下だが 200-300 wordsが望ましい」
2. 画像は「1枚」
3. Referenceは「6本以下」
4. Authorの人数制限は明記されていません
5. 身体所見の場合「Consent formが必要で、患者によるサインが必須」
6. 動画は受け付けていません(2021年1月16日追記)
4.査読
査読から返信までの時間は非常に短いです。Clinical Pictureの場合では最短で1日、最長でも14日で返事がきます。Acceptされる場合は7日以内がほとんどです(逆に7日を超えてしまうと経験的にほぼRejectという印象)。また査読料は無料です。コメントが付いていることはほとんどありません。
5.Accept 後
1. 発行元のOxford journalからAccept後1週間程度で著作権委譲についてのForm入力を求められます。こちらはオンラインで入力するのみで特別な用紙の作成は必要ありません。
2. 別刷が必要な場合はこちらでオーダーが可能です。
3. 著作権委譲Form入力後、1週間程度でAdvanced articleで記事がPDFで公開されます。
4. その後1週間から3週間後程度で英文校正の連絡がきます。
6.その他
1. 初掲載の場合には発行元のOxford journalより掲載号がCorresponding Authorに贈呈されるようです(1部のみ)。
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Posted by Hiroki Matsuura - 2018.06.15,Fri
Clinical Pictureが掲載されました(22)
先日アクセプトされました「Raccoon eye appearance: Amyloidosis」がAmerican Journal of Medicineの7月号に掲載されています。
外傷歴のないRaccoon eye appearanceを診た際にはアミロイドーシスを鑑別に忘れないでください。
先日アクセプトされました「Raccoon eye appearance: Amyloidosis」がAmerican Journal of Medicineの7月号に掲載されています。
外傷歴のないRaccoon eye appearanceを診た際にはアミロイドーシスを鑑別に忘れないでください。
以下Journal記事のリンクです。
有料版であり購読していないと読めまないのが残念ですが、契約されている医療機関の方はぜひ参照ください。
American Journal of Medicine
Clinical communication to the editor
「Raccoon eye appearance: Amyloidosis」
「Raccoon eye appearance: Amyloidosis」
Posted by Hiroki Matsuura - 2018.06.14,Thu
Clinical PictureがAcceptされました(39本目)
今回は泌尿器科救急疾患であり、陰部の壊死性筋膜炎である「フルニエ壊疽」のClinical PictureがAcceptされました。タイトルはそのまま「Fournier's gangrene」です。掲載雑誌は世界的に著明な米国の医療機関であるCleveland Clinicが発行する内科系雑誌「Cleveland Clinic Journal of Medicine(IF 1.8)」です。
1883年にFournierは陰嚢腫脹を呈する急性の男性器壊死の6例を報告しました。本症の名前の由来です。近年では性差なく陰部や肛門周囲から生じた壊死性筋膜炎をまとめてフルニエ壊疽と呼びます。
他の壊死性筋膜炎と同様に致死率が極めて高く、リスクファクターとして糖尿病、慢性アルコール多飲、悪性腫瘍、ステロイドの使用などが挙げられます。
フルニエ壊疽は壊死性筋膜炎の亜型になりますが、救命のためには早期診断が重要であり適切な抗菌薬使用と迅速なデブリードマンが欠かせません。本症例では来院時に腹腔内まで壊死が進行しており、全身状態が極めて悪かったため救命はかないませんでした。
診断に関しては早期に蜂窩織炎と鑑別が必要であり、一説によると15-34%程度しか正診されていないという報告もあります。他の壊死性筋膜炎と同様に、診断にはLRINEC score(ライネックスコア)が有用です。
(中京病院 救急科科長 黒木 雄一 先生のSlide shareよりお借りしました)
近年では高圧酸素療法の実施が検討されており、有効性についての研究が進められています。
救急の現場で本症を目の当たりにすると背筋も凍るような思いがしますが、迅速な診断と治療で救命に繋げてください。
100本まで残り61本です。
Posted by Hiroki Matsuura - 2018.06.13,Wed
Newsweek誌にClinical Pictureが紹介されました(1)
昨年2017年にQJMに掲載された「Minocycline-induced hyperpigmentation」がアメリカの週刊誌として著名な「Newsweek」に取り上げられました。
一般的な抗菌薬であるMinocyclineによる色素沈着がNEJMに掲載された際に、Newsweek誌で取り上げられ、関連記事として同様に紹介されたという経緯です。
メディアの力は凄まじく、掲載雑誌での閲覧数もうなぎ上りです。
Clinical Pictureが一般紙に取り上げられる機会はなかなかないでしょうが、良い経験となりました。
以下、Newsweek誌のリンクです。
是非ともご参照ください。
「Man's ears and whites of his eyes turned blue—here's why Newsweek, 20 Apr 2018」
またQJMに掲載されたClinical Pictureのリンクも併記しておきます。
こちらも是非ご覧ください。
「Minocycline-induced hyperpigmentation」
昨年2017年にQJMに掲載された「Minocycline-induced hyperpigmentation」がアメリカの週刊誌として著名な「Newsweek」に取り上げられました。
一般的な抗菌薬であるMinocyclineによる色素沈着がNEJMに掲載された際に、Newsweek誌で取り上げられ、関連記事として同様に紹介されたという経緯です。
メディアの力は凄まじく、掲載雑誌での閲覧数もうなぎ上りです。
Clinical Pictureが一般紙に取り上げられる機会はなかなかないでしょうが、良い経験となりました。
以下、Newsweek誌のリンクです。
是非ともご参照ください。
「Man's ears and whites of his eyes turned blue—here's why Newsweek, 20 Apr 2018」
またQJMに掲載されたClinical Pictureのリンクも併記しておきます。
こちらも是非ご覧ください。
「Minocycline-induced hyperpigmentation」
Posted by Hiroki Matsuura - 2018.06.12,Tue
Clinical Pictureが掲載されました(21)
先日アクセプトされました「Milian's ear sign」と「Conjunctival petechiae and infective endocarditis」の2本がQuarterly Journal of Medicineの6月号に同時に掲載されています。
以下Journal記事のリンクです。
「Milian's ear sign」
「Conjunctival petechiae and infective endocarditis」
なお本号のQJMではClinical Pictureのセクションにおいて6本中5本が本邦からの報告となっています。
北九州総合病院の友田 義崇 先生「Eagle's syndrome」
東京城東病院の長野 光 先生「Multiple gout tophi」
慶応義塾大学附属病院の胡谷 俊樹 先生「Anti-aminoacyl tRNA synthetase antibody-positive clinically amyopathic dermatomyositis」
是非ともご参照ください。
先日アクセプトされました「Milian's ear sign」と「Conjunctival petechiae and infective endocarditis」の2本がQuarterly Journal of Medicineの6月号に同時に掲載されています。
以下Journal記事のリンクです。
「Milian's ear sign」
「Conjunctival petechiae and infective endocarditis」
なお本号のQJMではClinical Pictureのセクションにおいて6本中5本が本邦からの報告となっています。
北九州総合病院の友田 義崇 先生「Eagle's syndrome」
東京城東病院の長野 光 先生「Multiple gout tophi」
慶応義塾大学附属病院の胡谷 俊樹 先生「Anti-aminoacyl tRNA synthetase antibody-positive clinically amyopathic dermatomyositis」
是非ともご参照ください。
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