1.なぜ今のメールアドレスを使い始めたのか
今回は責任著者の連絡先となるメールアドレスについて、主に反省点をご紹介します。
まず私の責任著者用アドレスは「superonewex0506@yahoo.co.jp」です。メールアドレスは私が浪人時代を過ごした大手予備校、河合塾 名駅医進館「Superonewex」国公立大医進コースの「5期、6期」に所属していたことが由来です。当時はネットオークションが流行していた時期であり、何の気なしに作成したアドレスでした。
大学に入学した後は携帯電話のアドレスを主に使用していたこともあり、基本的にはPCで何らかの登録が必要な場合(旅行やネットショッピング)にしか使用していませんでした。
そういった経緯もあり携帯電話のアドレスが使用できなかったことも手伝って、「PC用だから」という理由で深く考えず責任著者用のアドレスに上記を設定してしまい現在非常に後悔しています。
2.今のメールアドレスを使用して生じた問題
論文投稿の際には大体のJournalでオンライン投稿審査システムが利用されており、その登録にアドレスが必須です(赤枠)。
またWeb誌面にはこんな感じで載ります。
こうなるとさぁ大変
思いついた不都合な実例を以下に紹介すると…
①所謂「ハゲタカJournal」から大量のSpamメールが送りつけられる(1日約100-200件)。
※メールの内容で面白かったものはこちらで紹介
②聞いたこともない学会や大学から大量の招待状を含んだSpamメールが送られてくる。
③謎の英文校正会社からの勧誘
④yahooメールがサーバーダウンした際に、提出期限が迫っている修正原稿をすぐに提出できなかった
⑤普段使いのメールも紛れてしまうため収拾がつかなくなった
などが挙げられます。
就職先のメールアドレスを使えばいい、とのご意見をいただくことがあるのですが、転勤に伴いアドレスが消滅してしまう可能性があります。
今回私が強調したいのは、メールアドレスは「仕事用」「普段使い用」をきっちり分けることが必要ということです。
投稿開始前に「そのアドレスを使用して本当に大丈夫か」よく吟味しましょう。
タイトルは「Longitudinal sloughing mucosal casts: Dabigatran-induced Esophagitis」です。
掲載誌はなんと欧州循環器学会が発行するJournalで、循環器内科領域を扱う雑誌で最も高いImpact Factorを誇る「European Heart Journal(IF 23.425)」です!
DOACsは近年登場した直接経口凝固薬を指します。代表的なものにリバーロキサバン(イグザレルト)、エドキサバン(リクシアナ)、アビキサバン(エリキュース)、そして今回のClinical Pictureで取り上げたダビガトラン(プラザキサ)があります。
それぞれ特性があり腎機能低下症例、拮抗薬の存在、内服回数などで選択薬が異なります。ワーファリンとの最大の違いはPT.INRのモニタリングをしなくてよいという点です。ただしワーファリンに比べると値段が非常に高いという弱点があります。
さて今回の症例ですが、ダビガトランの副作用の一つとして消化器内科のDrの間では有名な食道炎を取り上げています。他のDOACsではこのような副作用が起こることはありません。要因として服薬時の飲水量や食道狭窄の有無などが検討されていますが、未だ機序は不明です。
ダビガトラン関連食道炎では中部から下部食道にかけて、白色膜様の付着物を伴う食道粘膜障害(Longitudinal sloughing mucosal casts)が特徴的な内視鏡所見となります。
ダビガトランを導入した場合に胸焼けや食思不振があらわれた際には本症を鑑別として忘れず、内視鏡検査を実施してください。
正直なところ、ここまでIFの高い専門誌にAcceptされるとは考えていませんでした。
ダメもとでのチャレンジも時には必要かもしれません。
今回投稿したEuropean Heart Journalについてはこちらをご参照ください
100本まで残り58本です
重症筋無力症(Myasthenia Gravis)では神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体に対して抗体が形成されることで、脳からの指令が筋肉に伝わりづらくなり筋力低下が起こると考えられています。
大半の患者さんでこの抗アセチルコリン受容体抗体が認められますが、一部では筋特異的受容体型チロシンキナーゼ抗体(抗Musk抗体)が原因となる場合もあるようです。
重症筋無力症では初発症状が「眼」というケースが非常に多いことが知られています。
眼瞼下垂、複視、午後にかけての症状増悪などがあった場合には本症を積極的に疑いましょう。
身体所見に関する検査としては冷凍したアイスパックを使用し3-5分眼瞼に押し当てて、症状の改善の有無を観察する「アイスパック試験」や、テンシロン(エドロフォニウム)を静注して全身状態の改善の有無を観察する「テンシロン試験」が有名です。医学生なら誰もが聞いたことがあるでしょうし、卒後しばらく経過した医師にとっても「あーそんなん昔試験でやったわ」と思い出すのではないでしょうか。
ポリクリの現場や神経内科をローテートしていれば特段珍しい検査でもないのですが、基本的に専門科でなければまずお目にかかることはないでしょう。
「テンシロン試験という字面は知っていても実際には見たことがない」という方には「百聞は一見に如かず」是非とも見ていただきたい動画になります。
掲載雑誌は英国内科学会の発行する内科系雑誌「Quarterly Journal of Medicine(IF 3.204)」です。(なお本例から2018年度のIFに変更、QJMは微増)
100本まで残り59本です。
今回はORCIDについて簡単にご紹介します。
そもそもORCIDとは「Open Research and Contributor Identifier」の略称であり、研究者に固有のIDを1つ与えることを目的とした非営利組織です。
例を挙げると「松浦 宏樹」という名前で論文投稿をした場合に同姓同名で別人の「松浦 宏樹」と混同させない、というものになります。
仮に「私」とは「別人の松浦 宏樹」が悪意をもって、「私」の業績を自分の業績とするかもしれません。でも字面からは区別がつきません。このようなことを防ぐために、研究者に16桁のIDが与えられます。
現在では世界中の様々な機関、ジャーナル、学会がORCIDを連携しており、IDの利用が可能です。
そのためORCIDのIDを持ってさえいれば、煩雑な自身の個人情報管理が一挙に楽に(いちいち入力しなくて済みます)なるため、作業の効率化がはかれます。また所属施設の変更などでの入力変更も一括で可能なため、転勤などで生じうる個人情報の変更に関連した膨大な作業が相当減少します。
またプライバシーに関してもフレキシブルに設定変更ができ、自分の専門分野や研究活動について公開し、研究者同士の繋がりを作ることも可能です。
私にはまだ縁のない話ですが助成金などの申請時にも便利なようです。
みなさんもこれを機に登録いかがでしょうか
登録はこちらから無料で簡単に可能です
次に紹介するのはハリセン先生として著名な林 寛之 先生の著作「Step Beyond Resident」(羊土社)です。初期研修医だけでなく救急外来を担当する全ての医師にとって役立つこと間違いありません。
7集まで既刊となっておりますが、個人的に「2.4.6.7」の4冊から読むことをオススメします。
救急外来という特殊な空間で「如何に落とし穴に落ちないか」を学ばせてくれる良書です。
来ると思っていなかったLudwig's angina、高度低体温症、驚くべき薬物中毒、Mgを使わなければならない程の気管支喘息発作…臨床経験の浅い私ですが、救急外来で実際に本書に助けられた経験は数多くあります。
また先日第1集の改訂版が出版されたようです。これを機会にご購入はいかがでしょうか。
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改訂版 ステップビヨンドレジデント1 救急診療のキホン編 Part1 (ステップビヨンドレジデントシリーズ) [ 林 寛之 ] 価格:4,860円 |
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